7/26(火)に、オンゲキは4周年を迎えました!
それを記念して、「音撃譜面部会報」の特別編をお届けします!
スタッフメッセージその1はコチラ
また、音撃譜面部会報についての感想につきましては「 #音撃譜面部会報 」にて、
こちらに掲載しているもののみならず、セガ音ゲーの譜面についてのご意見ご感想は「 #ゲキチュウマイ譜面サポートセンター 」にて
Twitterにてご意見いただければ幸いです。
それではどうぞ!
※記事にはイベント「Memories of O.N.G.E.K.I.」の詳細なネタバレを含みます。予めご了承の上、お読みください。
<目次>
ものくろっく
一ノ瀬 リズ
Revo@LC
緑化委員長
アマリリス
うさぎランドリー
みそかつ侍
はっぴー
ロシェ@ペンギン
小鳥遊さん
サファ太
じゃこレモン
Redarrow
譜面-100号
音撃譜面部
<ものくろっく>
推しカード:皇城 セツナ[ONGEKI Vocal Party 07]
またまたお久しぶりです、ものくろっくです。
bright MEMORY、そして譜面班だけでなくオンゲキチームの総力を挙げて製作したMemoryイベントはいかがでしたか?
自分としても、特にbright MEMORY稼働当日に一切の告知もなく組み込んだSpring Memoryは、SEGAの音ゲームでは前例もなく、状況が全く読めない中でいつ解禁者が現れるのかとドキドキしながら楽しみ、思い入れのあるものとなりました。
夜の10時ぐらいだったでしょうか?情報が一気に広がり、SNSでは大騒ぎ、配信ではユーザーが盛り上がっている場面をリアルタイムで確認することができ、一部では「ゲーセン行って帰ってきたけどまた行くわ!」などの声も聞こえ、まさに自分の15年ほど前に味わった最高のゲーム体験と全く同じ気持ちが湧き上がってきたユーザーを見て一人家でお酒を嗜みながら涙を流していました。後にも先にもこのお酒ほどおいしいものはもうこないかもしれません。
その後のMemoryも各タイトルで登場したボス曲たちを想起させる強烈な難易度のボス曲なども追加されていき、当時の思い出も振り返りつつも立ち向かっていくわけなんですが…
一つ謝罪させていただきたい。
前回の譜面部会報では今後の方針として、
『レベル15が追加されたからこれからは14+や15が今まで以上に追加されていくという方向性は現状考えておりません。(中略) よほどの理由がなければ追加はできないと思っています』
という今風呂敷を広げた状態で見ると、数か月もそこらでこの状況はあんまりじゃあねえか…という内容でした。軽率に書いてしまった結果、ユーザーの皆様の信用を下げ、また更なる不安を煽ってしまったことを深く反省しております。大変申し訳ありませんでした.
言い訳くさくはなってしまいますがなぜこうなったかというと、結局のところこの[よほどの理由]というのが前回の会報が世の中に出た直後に決まったためなのですが、こちらに関して詳しくはコハDのメッセージをご覧になっていだければ幸いです。一区切りというものの見せ方を最大限に表現したい、そしてここで出たものをオンゲキというゲームにおける最終地点としたいという気持ちの表れが今回のMemories of O.N.G.E.K.I.というもののすべてとなります。
…と自分から伝えられるような硬い話はここまでとして、今回のテーマは、
『譜面クオリティリーダーが選ぶ各オンゲキ譜面班の1番良い譜面!』
という内容で話してみたいと思います。
というのも、以前アマリリスくんとうさぎランドリーくんの3人でお酒を飲みに行った時、自分が「粗削りなものをそぎ落として品質面で完璧にした時に面白さを理論的に語るのは可能だが、初見プレイでの体感値を超える率直な感想を出すのは褒めるのが下手すぎて不可能、すまん」という話をしていて、譜面班のみんなにいつも本当に申し訳ねえなあという思いがずっとあったためです。
なので、次にオンゲキ班として語る機会もいつになるかはわからないし、今回盛大に褒め散らかして終わらせたいと思います。
ただ、普通に書き連ねていくだけで卒論並の文章量にはなってしまいますから、オンゲキチームとして譜面を製作してくれた人たちを中心に紹介もしつつ1譜面語っていきます。
◆ロシェ@ペンギン
超絶スピードで唯一無二の独創的な譜面を作る言わずもがな譜面製作のために生まれてきたといっても過言ではない天才。オンゲキの立ち上げからずっと譜面について一緒に語り続け、パートナーのような存在として活躍してくれました。
【GEOMETRIC DANCE/MASTER】
開幕やサビ前、アウトロなどの山本真央樹氏といえばの難所をキッチリ作りつつ、サビのキャッチーな部分は至極分かりやすい気持ちよさを出していて、製作する立場になるとめちゃ難しい曲調をいとも簡単に仕上げてくれました。紙飛行機再現!みたいなことを言ってた時は頭も抱えたけど、こういうやり取りにも開発ならではの面白さがあって、この大胆さをこれからも大切にしてほしいなあと思う次第。
◆Techno Kitchen
ロシェ氏が譜面製作の天才だとしたらテクキチ氏は0から1を生み出し、面白さを見出す天才なのだと思ってます。TAPと自機を同期させると面白い!と言い切ってくれたおかげで今のオンゲキがここまでキレイに成り立ってるんです。
【HONEY-Q/EXPERT】
テクキチ氏のお家芸がオンゲキでも炸裂というような譜面。実際に打つものとしては単純だけど、いかにも面白い見え方をさせるかで根本の難易度を上げずにオンゲキらしさ、他の音ゲームでは味わえない体験をさせるお手本みたいな譜面だと思います。SEGAゲーとしては無駄な物量インフレを防ぐためにもこの考え方を非常に重視する傾向にありますね。
◆Revo@LC
オンゲキ譜面班の大黒柱として様々な視点から物事を考えてくれ、自分がクオリティリーダーとしてまだ実力もまだない頃からしっかりと良い方向へ導いていただきました。なお譜面の方は本人のあまりにも強いハンドスピードにより驚異的な運動量の譜面が作り出され、「すいませんこれちょっと激しいっす!」と毎回抑え込まれる模様。
【Like the Sun, Like the Moon/MASTER】
ご存知リステップで一番いい曲として有名ですね!華やかな演出もさることながら、サビのボーカルの伸ばしとレバー、入れ替え動作がいい感じに噛み合っててこのサビをやりたいがために選曲するぐらいには好き。サビ後半の2同時HOLDの終点音取りもRevo氏ならではの置き方でいい感じ。
◆rioN
ガチガチに構成を固めてくる譜面班で少し硬い部分はありつつも、オンゲキの面白さはここにある!をストレートに出してくれる譜面をスピーディに提出してくれています。
初期のオンゲキの企画作業部分の大半も担ってくれていた縁の下の力持ちタイプ。
【Kattobi KEIKYU Rider/MASTER】
初期の頃では譜面ファイルの重さの平均がよくて50kbぐらいだった時代に6倍のサイズのものを出してきて、エディタは重くてまともに開かず譜面班を驚愕させた譜面。
当時のオンゲキ譜面ではレーンで絵が描けるね~ぐらいなノリであったため、譜面班で唯一絵心があったrioN氏の会心の譜面はオンゲキのポテンシャルを引き出すきっかけになったと思います。TAPはちょっと見えづらいけど…でもいいじゃん!レーンの上走りながら音ゲーできるんだぜ!?
◆譜面-100号
ちょっと知識のあるユーザーの皆様ならご存知、強烈な譜面を作りまくる100号氏ですが、オンゲキ初期時代は100号譜面をフレンドリーなものに調整する!という自分の中での目標がありました。その結果は皆さまの心の中に答えがあるかと思います。
あと、Vのイベント参加にはいつもついてきてくれているのでプライベートではとてもお世話になっております。次はあそこのVのライブ行きませんか!?
【In Chaos/MASTER】
In Chaosの立ち回りとしてはもうこれ以上ない完璧な譜面だと思います。稼働初期の頃からクラッキンDJの楽曲はオンゲキと相性絶対いいよね~とは思ってたんですが、実際にレバー操作してみるとこんなにプレイ感が近くなるんだなと。とはいいつつノーツ数の少なさのせいで難易度付けに過去一苦しめさせられ、フタを開ければユーザーの阿鼻叫喚と隅から隅まで100号らしさが炸裂された譜面になりました。
◆緑化委員長
初期メンから少し遅れてオンゲキメンバーとなり、稼働まで時間がまったくない状況を救ってくれたヒーローその1。譜面はいつもかなりパッション寄りで、初見ではやるやん!という気持ちになったり、調整大変すぎる…という気持ちになったりと両極端なこともあったりするけど、このパッションは本当に尊敬するぐらいには強いしそれが彼の魅力なんだよな、と思います。
【High Free Spirits/EXPERT】
一番いい譜面はカナリアです!という声を出しつつも、あえてこのハイフリを勧める理由として、サビのキメのカベがとにかく気持ちよい!の一言に尽きます。オンゲキにカベボタンがついていて本当によかった。当時は運動量の兼ね合いで道中のカベボタンの個数をできるだけ減らしていってもらってたんですが、その結果うまい事サビの片側のカベによるキメと噛み合った形ですね。今すぐ皆にやらせたい譜面No.1ですし、実はMASTERよりも個人的に選曲回数が多い譜面ですがもうプレイできないのが非常に残念。
◆アマリリス
圧倒的な音ゲーム知識を兼ね備えて入社したアマリリスくんは、最初の方こそ譜面製作での苦戦があれども、メキメキと上達し様々なアプローチでオンゲキ譜面を盛り上げてくれました。完成後の譜面にもしっかり意見を出してくれたりする積極性や、音ゲーム知識でいつも場を和ませてくれたりと、人間のスペックがあまりにも高すぎて逆に嫉妬。
【Shamshir -rough Pt.2-/MASTER】
苦手な方も多いかもしれない鍵盤メイン譜面ですが、個人的にオンゲキで一番いい譜面の中でもトップクラスにいい譜面だと思います。レバーを持つのか6レーンで鍵盤を取るのかを判断し捌いていく譜面とするのが今までにありそうでなかったタイプで演奏感も半端なく、オンゲキ譜面としては製作が難しい全体難もうまく成立しており、これに関してだけは本人に「マジでよかった!」と高揚感MAXで伝えられたのが今でも記憶に残っています。
◆うさぎランドリー
最初にこの人が入社すると知ったときに、「え、こいつにオレが教えることって存在するの?自信なさすぎワロタ」となってたけど、いい感じに知識を植え付けたら最終的にはサブクオリティリーダーになるまで上達し、Vの話もガッツリできるようになっててよかったです(ニッコリ)。オンゲキPLUSの自転車操業運営を立て直してくれたヒーローその2。
【ネ!コ!/MASTER】
みんな大好きネ!コ!ですね。人気度的にもオンゲキPLUSを代表する譜面なのかも。
譜面の作り的にはロシェ氏に傾向が近いことが多くて本人もそう言ってるんだけど、オンゲキプラスとしてのフィールドやレーンの情報量での盛り上がりがすごい心地よいんですよね。LUNAでは元々の本人の音ゲーマー力を存分に活かしぶっ飛んだ譜面を作ってくれました。このぶっ飛ばし方の差分作りもうまいなあと思いながら調整をかけさせてもらっています。
◆みそかつ侍
オンゲキ班での初めてのユーザー上がりの入社で、かなり強い芯を持ちながらもユーザー視点と開発視点のバランスの取り方に苦労する面が見えつつ、今ではオンゲキ譜面の製作スピードがオンゲキ譜面班随一となり、基本的には初稿を素出ししてもいいくらいの上手い調整力を持ったオンゲキ界のスーパープレイヤーです。
【霧の書斎/MASTER】
ガチガチの鍵盤譜面を作るのが大好きだった(であろう)時代から色んなプレイヤーの状況を鑑みつつ、開発者として、今求められている譜面とは何かを模索していくことができるようになった結果できた譜面だったのかなと思います。オンゲキらしい脳トレの中でもかなり理解への道のりが難しくもありつつ、でも取り組んでいこうという気にさせるいい塩梅のギミックで、曲の雰囲気とも合わせつつの納得性が非常に高い譜面でいいですよね。
◆ものくろっく
最後に自分も。brightからbright MEMORYあたりは常にスランプといってもいいぐらい譜面製作に迷いが生じた時期で本当に大変でした。ですが、今ではみんなが自分を超えるぐらい素晴らしい譜面を量産してくれるようになり、自分は今の自分でできる範囲で頑張ろうと思えるぐらいにオンゲキ譜面班の強さを感じる事ができました。本当に感謝!
今回は想いを伝えたい譜面が、ちょっと長いですが3譜面あるためそちらを紹介します。
【YO-KAI Disco】
2008年頃からSTGをプレイし始め、その中で様々な楽曲に触れる機会がありましたが、特にこの安井洋介氏の楽曲は本当に天才的で、FM音源をいい具合に現代風に取り込みSTGとミックスさせ、ワクワクさせるような曲調や時にはホロリとくる泣きメロには常に心を揺さぶられていました。FM音源のベースの音でバチバチにキマッてしまう自分には神のような存在です。
そんな安井洋介氏の楽曲を常々入れたいという欲はありつつも、音ゲームに入れるには曲の展開やマッチングするユーザー層等の兼ね合いでなかなか入れるのが難しい状況ではありますが、オンゲキというゲーム性と納得のいく譜面製作の構成パターンが完成することによりついに入れさせていただくことができました。これに関しては本当に頭が上がりません。ありがとうございました!(欲を言えばもうちょっと入れられませんかね!?)
今回のコンセプトとして2ループものの楽曲であるために、前半を通常のMASTERに近い音ゲームよりの譜面、2ループ目ではガラリと趣向を変えて弾幕寄り、原作再現等も踏まえたムーブに。できればフィールドを二又、三又に分けて道中のフィールド再現なんかも行いたかったのですが仕様的に不可能で断念。雰囲気だけでも冥界入口っぽさを出そうとフィールドをこねくり回してます。
サビは、昔からの念願だった音ゲームでこの音をシバき倒したいという気持ちを前面に出させていただきました。いやもうマジで泣けるほどいいサビですよね。
【怨撃】
まずは完走された方々、本当におめでとうございます!
正直なところ、ここまで完走率が高くなるとは思っておらず、日々のプレイヤーの進捗を見ていてビビり散らかしています。すいません、自分は弾避けが“”本当に”“苦手なので、まだ完走できてません…逆に言うと完走できる方は弾避けスキルは裏2周プレイヤーよりもあるってことなので、これを機会にぜひともアーケードSTGもやってみてはいかがでしょうか!?!?!?
…という冗談は置いといて、今回の譜面、マジのマジで苦しみました。
今までは分かりやすいモチーフも存在していたため、弾幕難易度の上限値も分かりやすく調整が非常に楽だったのですが、怨撃に関してはどういうものに迫力があって、かつ楽しめる範囲内で避けれるのかの基準が全くなかったため、例えば芋虫地帯と呼ばれる第一発狂地帯でいうと、この数小節を完成させるのに10時間以上かかっています(1譜面MASTER作れるけど…)。弾置くの自体は10分なんですけどね。
とにかくこのオンゲキというゲームの弾でできる事が少なすぎる。自機狙いは狙ってから着弾までが非常に遅く、自機狙いとは名ばかりの弾、固定弾は横軸のみだとバラエティを作り出すのが難しい。着弾位置は一定のラインにしかおけないため、魅せ弾も想像するようなものが全く置けない。あまりにも苦しい。
びっくりするほど進捗が悪くなり、自分にはセンスがないんじゃないかと後悔する毎日でメンタルにも影響、まともに出社するのも辛くなるところまでいっててだいぶ限界ギリギリでした。
そんな中でもなんとかユーザーが折れないような弾幕の難易度バランスの波を作りながら一つ一つ、弾幕に名前が付けられるぐらいの分かりやすさ、を目指しながら製作しました。その中でも逆走地帯はかなりお気に入りです。縦穴はやはりいつでもオレたちを興奮させてくれるものなんですよ。
やっぱ弾避けゲームなんてそんなにやってくれるような人なんていないんだろうなあ、嫌いな人本当に嫌いだし…と投げやりになりそうなこともありましたが、強気に挑戦する皆様のおかげで選曲ランキング1位に入ったのを見た時には、自分の人生を肯定してくれたような気持ちにまでなりました。今まで積み重ねてきた事は無駄じゃなかったんだ。
遊んでくれた皆様、本当に感謝です!
それと、楽曲についてもかなり案を出させていただきました。
今回はできればSTGファンの方々にも注目してもらいたいという気持ちがあり、その中でSTGプレイヤーが聴いたらおっこれは…!となるようなものを入れさせてもらいました。ヒントは譜面製作者名義によるものと、開幕の光吉さんによる「GET DOWN EVERYBODY!」というボイスですね。かなりコアな部分なので、知ってたら本当にすごいと思います。こんな無茶な提案にも対応していただき作曲者の細江慎治様、本当にありがとうございました!光吉さんもたくさんボイスを収録してもらい、かつ結構なリテイクをかけてしまい大変申し訳ありませんでした…でも本当に素晴らしいものとなったと思っております!
【Island Breeze/EXPERT】
昨今の音楽ゲームにおいてはBPM160~170以上の展開の多い楽曲がゲーム性等も加味して人気になる傾向が強く、正直なところどうしてもBPM130~140の低速な楽曲は選曲回数が比較して落ちてしまいます。そのため全体的な音楽ゲームのラインナップも高速BPM寄りになってしまい、黎明期~2000年前半ぐらいの音ゲームのバラエティに富んだ楽曲群が好きだった自分としては、好みの楽曲のジャンルが年々細くなっていく実感がありました(自分の観測範囲内での話なので例外はもちろんあると思います)。
音ゲームが存在する大きな目的の1つとして、古今東西の様々な音楽ジャンルを味わえる、知れることであり、それが魅力であると思うのですが、低速BPMが好きな自分としては人気や売上のために高速BPMに偏ってしまうことが本当にもったいなく思っていて、では今開発にいる自分ができることとしたら、低速BPM楽曲に対してできる限りの神譜面を提供して低速BPMっていいよね!って言ってもらえるユーザーを増やすことである、という思惑があり、積極的に譜面を作らせてもらっています。
その中でもこの楽曲は過去10年ぐらいにおいて一番ぶっ刺さった楽曲で、これはもうMASTER譜面をも喰らうくらいの気持ちで作ってやる心意気でした。もちろんクオリティリーダーの立ち回りとしてあまり褒められる事象ではありませんが…。
肝心の譜面内容ですが、これについてはもう語る必要はないですよね。思い浮かんできた情景がすべてであると思います。
思えば、自分の中でチュウニの譜面製作3譜面目「トリスメギストス」を越える譜面が作れないというコンプレックスがありました。この譜面に関してはついにあの分厚い壁を越えれたという強い自信があります。これがものくろっくの提供するオンゲキ最強の譜面です。
是非、ゲームセンターでプレイしてみてください。
「STGが上手いからお前はこれからオンゲキ班ね!」と、まだ右も左も分からないような状況から放り込まれ早5年ぐらいでしょうか。いつの間にかチームの中でも最古参のようなものとなっていて、この5年間必死に食らいついていく中で得られた学びは自分の人生において再度人格を形成するレベルになるまでとなりました。皆様もこのオンゲキというゲームに触れて何らかの形で得られた学びや思い出に残るもの、今までにないゲーム体験ができたのであれば、一開発者として、一音ゲーマーとしてとても幸いに思います。
これから形は変わりつつもオンゲキは続いていきます。そのような状況でも、少しでも、楽しい、頑張りたい、という気持ちを出し続けていただけるのであれば、私たちオンゲキチームも可能な範囲でできるだけ最大限の力で応え続けていきたい。その気持ちは変わることはありません。
オンゲキという最高のゲームがいつまでも続いていくことをずっと祈っております。
<一ノ瀬 リズ>
推しカード:井之原 小星[だらだらニューイヤー]
どーも、一ノ瀬リズです。
今回は一ノ瀬リズという存在について語っていくよー。よろしくね。
●いろいろばらしたはなし
Alea jacta est!の伏線と既存名義が突然ものくろっくに変わってどうだった?びっくりした?
実はこのバラし方というのはオンゲキPLUSの時から既に構想としてあって、
架空の名義であるとバラさずに最終作まで取っておけるかを譜面リーダーであるものくろっくの中での課題として運営していたんだー。
まあつまりバラしたってことはオンゲキというゲームに”一区切り”がついたわけだねー。
と、最初からこういう架空名義の運営をするつもりのような書き方だけど、作られたきっかけは単純で、
アリサのテーマの譜面で怒られるのが嫌だったから
です。そりゃそう。自ら怒られにいくのが好きな人間はいない。
そんな感じで、当時好きだった[イマジナリーフレンド]を題材とした読み物ゲームの内容を参考にしつつ「一ノ瀬リズ」という架空の存在を設定し、
一切ものくろっく名義に紐づかないような名義にて、
ゆるーいキャラ寄りの雰囲気を出しできるだけ印象に残るような状況を作り、
譜面内容で暴れつつ、
最終作にて突然「一ノ瀬リズ」というぼくの存在が抹消される。
そうしてちょっとでも「一ノ瀬リズ」という存在が好きだったり気になってた人の琴線に振れたらいいなーと思ったんだ。
と息巻いたのはいいものの一ノ瀬リズ運営は思ったより大変で、
・ちゃんと1人の存在としてある程度の譜面数を担保する
・一ノ瀬リズならではを構築しなくてはならない
・この手の譜面部会報モノで2つ分書かなきゃいけない
・譜面ボーイズ大会でなぜかやったこともない脳天直撃ミラーをプレイしないといけなくなった
(2回目のエータ・ベータ・イータは、当日Vのイベントに行っていたため、みそかつ先生にプレイしていただきました!)
特に上2つに関しては非常に大変だった!
アリサのテーマで十中八九ヤバイやつみたいなイメージを持たれるからには、もう「そういう路線」でいくしかないので、ものくろっくはものくろっくで目立たないようにしつつも譜面数はしっかり人並に作り、
逆に一ノ瀬リズは一ノ瀬リズで、オンゲキの「こういうことできるけど絶対難しくなるからあんまり置く機会ないよねー」みたいな配置を見せる機会を意図的に作りだしたり、「譜面部へのヘイトは全部ぼくが集める!」くらいの気持ちで率先して譜面の開拓をするようにしてたんだー。
いやこれマジで大変だったからみんなちゃんとぼくのこと褒めてほしい。褒めて!
最終的にbright MEMORYにてバラすことになって、ユーザーのみんなが「全然気づかなかった!マジかよ!」となってくれ、盛り上がってくれたのはめちゃうれしかったー。
●ふめんないようのはなし
譜面自体について語るのはあえてやらないようにしてたけど、話す機会ももうなくなりそうなので、いくつかお気に入りの譜面についてしゃべってみるー。
【BOUNCE & DANCE】と【心】
実はこの二つに関しては元々名義が逆で、心を一ノ瀬リズとする予定だったんだー。
なので心の譜面が荒ぶっているのはそういう名残だね。その節は皆様申し訳ありません。
逆にBOUNCEはものくろっくの趣味の低速縦連をメインとした譜面なので、
ちょっと一ノ瀬リズとしてのコンセプトからズレてる気がするんだけど、
アリサのテーマで暴れた後にいい感じの譜面がくるギャップで別名義っぽさが薄れたかも。ちなむとなぜ名義を変えたかというと、Revoさんに「心ってmonoclock名義じゃないんだ~」って言われたからです。それだけ。
【SILENT BLUE】
これ結構自信作。今見てもレーン周りやHOLDの動きがオシャレでいいよねー。
たぶんオンゲキで自分が作った一番いい譜面TOP3の中には入ると思う!
本来は最終的にここまで認識難になる予定はなくて13+ぐらいのつもりで作ってたんだけど、ラスサビの青HOLDの発展が思った以上に難しくなりそうで、やめるかやめないかをずっとものくろっくの脳内のぼくと戦った結果が名義に出てるんだー。
でも、結局名義バラしでものくろっく vs monoclockになったのはさすがにワロタ。あまりにもダサい。
【Burning Steel Inferno】
WonderなゲームなのであればWonderな譜面ということでカベボタンをたくさん宙に浮かべてみたよー。
このゲーム自体はまだ数プレイぐらいしかできてなかったので基礎的な知識であったり、
敵配置のお得情報などをプランナー業務主体のT氏に教わりながら原作再現をしてみてるよ。
だいぶ伝わりよく配置できてらしさも出たと思う、T氏に感謝~。
最後のカベボタン配置では譜面のデキの良さに思わず拍手をしていただけた人もいたということで、
とてもうれしくなったよーありがとうー!
【Magical Panic Adventure】
今までの一ノ瀬リズ要素の総決算譜面みたいなコンセプトで作ったから、製作の道中が本当に楽しくて楽しくて仕方なかった、自由に譜面が作れるってステキだねー。
コンセプトや参考譜面としては、
アリサのテーマ→BOUNCEみたいなHOLD芸→HOLD手順ゲー→Burning Steel Inferno→7thSense→物量だけど手順組み換えもできるTAP系→禁断の上下同時押し乱打→アリサのテーマ強化版
音楽ジャンルもガラッと変われば譜面もガラッと変わる、てんやわんやな譜面でとてもいい感じ。
ちなみにコンボ数が少ないのも意図的な話。今までのボス曲のコンボ数は多かったのって、”そういう事”なんだよね。
●これからのはなし
バラしたからこの名義を使わないかというとそういう予定はなくて、
これからも、ヤバいの作ったぞー!とかやってやったぞー!みたいないい感じのものが作れたら、一ノ瀬リズとしてお出ししていこうと思うよー。
なんてったってこの名義を使うとみんなが身構えてくれるからね。
突然横から殴られるより、身構えた上で殴られた方が印象がいいでしょ?そういうこと。
brightMEMORYで全てを出し尽くしちゃったから新要素で攻める的なのはできなくなってきそうだけど、ほどほどに頑張っていくのでよろしくねー。
今度は精力的にmaimaiとかチュウニズムにも譜面を出していこうかなーという気持ちもあるよー。
なんとなくいい感じのものが作れたらいいなー。神譜面、ご期待ください。
<Revo@LC>
推しカード:日向 千夏[最強 the Splash Dance!!]
オンゲキ4周年おめでとうございます!Revo@LCです。
推しカードは日向 千夏[一緒に入ろ?]と悩みましたが、八重歯の魅力に負けてこちらにしました。
さて、こちらでは自分の作った譜面について語らせていただきます。毎度のことではありますが、遊んで下さった方の感情を少しでも動かすことができたのであれば、それはとても幸せなことだと日々思っております。
【Transcend Lights】
オンゲキbrightの顔となる曲です。
バージョンの世界観に合わせて、この方しか居ないという作家さんに楽曲を依頼しました。初稿からバッチリイメージ通りの楽曲を仕上げていただいたのですが、音ゲーとして楽しめるようにBPMを少しあげて欲しいとお願いをした記憶があります。
当時の新要素「カラフルレーン」のお披露目がメインテーマで、裏テーマとしてはKoP2020でお披露目したフィールドの拡張を高難易度以外でもみなさんに触れて貰いたいというものがありました。
【Hide & Attack】 (LUNATIC)
皆さんご存じ一番良いアイドルユニットの楽曲ですね。
曲終わりのドラムが叩ければ全てヨシ!から作り始めました。ノリが良い曲なので、とにかく物量を気持ち良く叩ける譜面を目指しました。サビは4分ノリを担保したかったので、メロとの混フレかつクロスの動きを加えることでRe:Masterらしさを出してみました。
【シャノワール】
皆さんご存じ一番良いアイドルユニットの楽曲ですね。
ラピスリライツさんのライブではAR演出がとても印象的でして、それを譜面に少しでも取り込んでみようとしました。所々振付合わせも入れ込んであります。初稿は色情報が多過ぎて煩わしいと、ものくろっく君に厳しく言われてしまい修正しました。この曲に限った話ではないですが、ただでさえ画面上の情報量が多いオンゲキというゲームでは、純粋な鍵盤の難易度よりも画面上の情報量のバランスをどう整えていくかの方が重要になってきますね。
【Like the Sun, Like the Moon】
皆さんご存じ一番良いアイドルユニットの楽曲ですね。
Stellamarisの圧倒的な実力には常に惚れぼれしています。一見作りやすそうに聴こえるのですが、作ってみるとサビがなかなか難しく、ボーカルだけを取ってしまうと間伸びしてしまうし、掛け合いも取ろうとすると手が3本必要だしと、それっぽく着地させるために頭を捻りました。
【ワガママMIRROR HEART】
曲が好きなのでどうしても収録したいとワガママを通して貰った曲です。
実際音ゲーとの相性もとてもよいと思うのです。思いのままに打ち込んだら、クオリティリーダーから細かい点含めて何も言われずokを貰ったのはこれが初めてかもしれません。落ちサビでは天邪鬼配置が置いてあります。
【別れのワルツ】 (LUNATIC)
誰しもが聴いたことがあるだろうこの楽曲です。
エイプリルフールネタということもあり、どうネタ感を出すかをずっと考えていました。激細のフィールドを移動するネタはいつかやりたかったのでここで使ってみました。黒いカラフルレーンを使って、細いフィールドに見えるが実際にはフィールドが無いというネタまで仕込んでいたんですが、ものくろっく君にはたかれてやめました(笑)
昔CHUNITHMでTitleというWE譜面を作った時の記憶から閉店の文字をゆっくり降らせてみたりもしました。終盤の4ラインでの木琴地帯は実際に木琴を叩いている気持ちになって、レバーを跨いで左右の鍵盤を両手交互で取ってみて下さい。
【超前進!満点スマイル!】
千夏らしさ満点の最強楽曲です!>ヮ<
勢い余って14強みたいな譜面になってしまったところから調整を重ね、いまの形に落ち着きました。歌唱収録のスケジュールが諸々の都合でめちゃくちゃギリギリとなってしまい、仮歌で譜面を作った後、正式音源に急いで差し替えて即リリースしたという裏話もあったりします。
【イルミネーション】
グッズキャンペーンCDのYukiからのゲーム収録となります。
物凄くお気に入りの曲なのですが、サビのアクセントが裏拍ばかりで譜面に落とし込むのに苦労しました。曲中の”君”についての捉え方は色々かと思いますが、楽曲オーダー時に咲姫が歌いかけている相手は指定させて貰っていたりします。落ちサビの「ねぇ君も見ない?」の特徴的な「い?」の部分は収録現場のアドリブでディレクションされたもので、作家さんの凄さを感じさせられました。
◆まとめ
暗いニュースも多い世の中ですが、オンゲキの輝きがほんの少しでもみなさんを照らして明るくできればと願ってbright~bright MEMORYを開発・運営してきましたが、いかがでしたでしょうか?何か1つでもみなさんの胸の中にオンゲキの”MEMORY”が刻まれてくれていれば開発者として冥利に尽きます。
この先も音ゲーとしての「オンゲキ」は続いていきますが、みなさまの応援次第でより多くのご期待に応えていけるかと思っております。引き続き、感染対策をしっかりと行った上でゲームセンターへ足を運んでいただき、オンゲキという最高のゲームを末永く楽しんでいただければと願っております。
<緑化委員長>
推しカード:東雲 つむぎ[イルミネーション・ファンタジー]
4周年!
ということで今回も小話をしていこうと思います。
■楽曲チョイス小話
・オンゲキbrightのタイミングで、音撃譜面部の人たちに「どうしても個人的に入れたい一曲」をVARIETYカテゴリ内に絞って募集しました。
その結果が下記の通り。
Revo@LC→Electric Emotion
ものくろっく→エピトゥリカの祀
緑化委員長→rePrayer
アマリリス→Shamshir -rough Pt.2-
うさぎランドリー→Akasagarbha -reincarnate-
みそかつ侍→MANIERA REMASTERED
みんなの趣味が垣間見える、非常にアラカルトな選曲ですね。
結果すべて実現した、というわけです。
その後については皆様各々語られているかと思うので割愛します。
・project DIVAモジュールカードを追加するときに、音撃譜面部かつDIVAに並々ならぬ思い入れのある方々に「個人的に入れたいDIVA曲」を募集しました。
その結果が下記の通り。
ものくろっく→So much loving you★ -DIVA Edit-
ロシェ@ペンギン→サイハテ
みそかつ侍→ミラクルペイント
うさぎランドリー→パラジクロロベンゼン
実はこの結果はすべて第2回募集のものです。
最初に皆様にヒアリングしたときは名曲を沢山あげてくださって有り難い限りだったのですが、オンゲキ譜面を作るのが難しそうな隠れた名曲に極端に集中してしまったため第2回募集をかけたら非常にバランスの取れた選曲となり採用となりました。
■譜面について
○Shamshir -rough Pt.2-(BASIC)
前回ご紹介した「一番作成が難しかったBASIC譜面」圧倒的1位を更新した譜面です。
BPMが速すぎて4分でノーツを置くことが難しいです。
ノーツを一定のリズムで置くことができません。
小節頭にノーツを置こうにも、ほぼ毎小節拍子が変わってしまいます。
一回ベルや弾に音取りを逃がし始めるとずっと逃がした譜面になってしまいます。
とにかくピアノに合わせてBASICっぽい譜面を仕立てる、というところに終始しましたが、叩く量を音ゲーとして成立させるレベルまで担保した結果、
あまりのリズム難にレベルは異例の6になってしまいました。6以上のBASIC譜面は一部のボス曲しかありませんが、たぶん他より全然リズムが難しいのでBASICとして作っていないRecollect Linesを除いて最難だと思っています。
是非遊んでみてください。SSS+許容のBREAKは6個です。
○2112410403927243233368(BASIC)
実はあるパートでレギュレーション違反をしています。探してみてね。
○μ3(BASIC)
コチラはBASIC譜面としての大ボス譜面を作ろうと作成しました。結果としてADVANCED譜面で使用しているレギュレーションの一部だけ(おすし、動く弾)を解禁しました。
とはいえBPMは超早い訳ではないので比較的素直に8分をマシマシした物量になっているかと思います。
ADVANCED譜面の足掛かりなどにぜひどうぞ。
○Recollect Lines(BASIC)
コチラはADVANCED譜面のレギュレーションを用いて、ADVANCED譜面を作成しました。ので難易度の色以外はADVANCED譜面です。
BASIC譜面として作成するには枷が多く、このボス曲に見合う難易度の譜面を作ることが難しいからです。
また、上の難易度が跳ねているため、ある程度の難易度を担保しないと間の難易度が不在になってしまうという点もあり、初期のEXPERT譜面くらいのものを狙って作成しました。
狙い通りになってる……のかな?
少なくとも、取りたい音を取ったBASIC(実質ADVANCED)譜面を作れて満足です。
○Titania(EXPERT)・Op.I《fear-TITΛN-》(EXPERT)
折角なので赤譜面の話を少々。
入ってすぐの頃にxiさんの大ボス曲があると聞いてMASTERは合作なのでEXPERTに飛びつきました。
当時はEXPERTに両手で鍵盤を押させる譜面自体が殆どないような状態で、Lv13の譜面を作るとなったので丁寧にこれは両手のほうが押しやすいよねみたいな見た目をしている鍵盤を置くことに終始しました。
そこから数年、Op.Iは当時のEXPERT譜面レギュレーションをほぼそのまま用いて作成しました。
Opfer(EXPERT)の引用箇所はBPMが40ほど早くなってだいぶいい感じに難しくなりました。あの頃は引くレバーで難易度を上げていたり色々あったことがわかります。
「現代風な初期譜面」を目指したつもりですが、濃い味にはなっちゃったかも。
○ジャンヌ・ダルクの慟哭(EXPERT)
EXPERT譜面でもBPM220の16分を叩きたい!ということで16分がある部分はとにかく丁寧にレーンを出すことを意識しました。
高難易度EXPERT譜面では特徴的なフレーズをしっかり取るを自分の中でテーマにしているところがあります。それはベルになったり弾になったりもしますが、できるだけTAPでも取るように、という気持ちです。
最後はどうしても鼓動音と弾の合わせ技をやりたかったのです。
○Diamond Dust/Diamond Dust -crystal piano Arr.-(EXPERT)
原曲の方は中盤のギターを絶対全部叩くぞというところスタートで始めました。結果的に取ってるパートは最後のウルトラ混フレ以外MASTERとほぼ遜色なく、見た目や若干の間引きで作りきることができました。
リミックスの方はそこからフィールドと線を多くの箇所でそのまま使いながら音の取り方で差を出すという手法を取りました。
EXPERT譜面の中でやりたいことがかなりやれた自信作の2つです。
○Don’t Fight The Music(EXPERT)
実はここ1年MASTER譜面よりEXPERT譜面のほうがプレイされています。これって音ゲー(でかい主語)において相当珍しいことなので、正直驚いています。
そんなEXPERT譜面ですが、制作当初はこれほど広い層にプレイされることをそこまで想定しておらず、ある程度オンゲキ理解度が高い人向けに3レーンを両手でたくさん取る・同じレーン中で左手TAPと右手TAPが良く切り替わる・ベル取りもちょっと大変・弾避けもあるといったオンゲキ総合力譜面を目標に作成していました。
なので背伸びしてプレイしてくれた方には少々つらい思いをした方もいるかもしれません。
この譜面ができるようになると結構な数のオンゲキ譜面がこなせるようになっていると思うので、是非ドンファイはできるぜ!って方は他の様々な曲をプレイしていただければ幸いです。
○rePrayer
先述の通り自分がどうしても入れたい1曲に選んだものです。
通学時一生ループして聴いていたのを思い出します。
対称譜面の印象が非常にあって、サビはそれを主体にしました。
各所に「オールドスタイルすぎる」と拍手されたラストもぜひどうぞ。
ピアノのフレーズ、長年やってきたタイプの音ゲーマーなら取らずにはいられませんよね。
自分は鍵盤ゲームは15年前くらいに始めたのでチーム内では相対的に新参な部類です。
○はっぴぃ にゅう にゃあ
最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2010年代を代表するアニメソングです。誰がなんと言おうと。108回連続で聴きました。
この曲を正月に収録したいと4年間とにかく言い続けて方々ご迷惑おかけしました。
本当に、全てが絶妙なバランスのもとに成り立っている曲だと思っていて、譜面もあえて隙間を作る・両手での誘導なしに両手で取ったほうが楽な配置を置く などといった崩しを使いながらバランスをとる作り方をしました。
この曲の制作意図や作品性を自分の中でできるだけ汲んで作成した……つもりです。
分かった方はアニメのDVDにてネ○ネ○動画を見ましょう。
「まあるい世界」で引用元譜面がパッと出てきた人は奏坂横断オンゲキクイズ1回戦突破です。次は飛行機内でペーパーテストですね。
○Let Me Know(feat. Masayoshi Iimori)
凄い音してますよね。この凄い音とMasayoshi Iimoriさんをもっとゲキチュウマイユーザーに体験してほしいという意図でこの曲を選びました。
希望難易度の欄に「テクいの」とだけ記載されていましたので、テクいのを作りました。
壁をクロスしたまま逆の手でレバーとボタンを操作する、普段配置すると一発で却下が発生する配置を全編に渡って置くことで解決を図った一品です。全編に新しい配置を置いて解決を図る手法は結構昔から音ゲーで取られている手法かもしれません。
これについては絶対手順通りに取ってもらった方が楽しいものだと確信を持って作成しているので、ぜひプレイしてみてください。
○私たち、四季を遊ぶんです!!
自分はこういう感じの立ち位置の曲だと思っているんですよね。のでそんな感じでいい感じの譜面になっています。12月にどうなっているか、楽しみです。え、やりますよね……?
○せーので跳べって言ってんの!
忘れもしない大宮ソニックシティ 大ホール。
イントロが流れた時のフロアの熱狂。サビで飛び跳ねる一体感。2番が始まった時のフロアの熱狂。すべてを鮮明に覚えています。
実はリステのライブに行ったのはあれが初めてで、衝撃を受けました。
譜面の方はカナリアに構成が近く、ここのギターヤバすぎるって!とここのドラムヤバすぎるって!をひたすら詰めています。ここのベースヤバすぎるって!も多数あるのですが、このゲームで入れるのは非常に難しい。入れられそうな場所にちょっとだけ混ぜています。
令和の伝説キャラクターソングとして後世に語り継がなければなりませんので、皆様ご協力をお願いいたします。
○HEAVEN’S RAVE
制作当初は最初以外にもLEGEND譜面などから持ってきていたのですが思った以上に難しくなりすぎて断念しました。
音ゲー的には中速曲なので、ボスっぽさを出すには思ったよりテクい構成になりました。
できるだけ「攻撃的な音」を選んで取ったつもりです。上記のせー跳べもそうなのですがどうしても伝えたい音があります!を全面に打ち出しまくってますね。やり過ぎるとものくろっくパイセンに気持ち出過ぎって言われます。
これをプレイした後は夏陰も併せてどうぞ。
ちょっと話は違うけど河口湖超良かったからそっちも頼む。マジで。
○FREEDOM DiVE
自分はHappy Dreams以来のxiさんの大大ファンなのですが(もう15年経ってる!!)、自分が初めて曲を聴いて涙を流したのが1st Album「Parousia」に収録されていたこのFREEDOM DiVEのロングバージョンでした。
CHUNITHMにこの曲が収録されたときは様々なものをほっぽり出して収録日の7時にゲームセンターに並んだ記憶もあります。
今回オンゲキにて難易度も14+最強クラスまでなら作って良いという話だったので、素直に16分を敷き詰めたところ普通の16分交互でさえ長いと14+に収まらなくなってしまうといったオンゲキの難しさがあり、かなり調整しました。最初は後半8分で区切ったり16分3連だったりする場所の間にすべて16分が詰まっていたわけですね。
ブレイクの跨ぎ交互押しは初代のHere We Goから研究されていたセンター跨ぎ配置のある意味集大成かもしれません。
本当に様々なBPM222.22の16分を味わえる配置にしたつもりなので、めいっぱい楽しんでもらえると幸いです。
○Knocking Harder
低音とでかいキックが好きなので言わずもがな(facepunch)HARDSTYLE(facepunch)メッチャ好きなんですよね。
これまでのHARDSTYLE譜面エッセンスが詰まっています。キック/クラップ/シンセでノーツの種類をパッキリ分ける構造が混フレ大好き党として非常に好きなのですが、この曲は特にやりがいがありました。
あとは自分が首を振っているシーンに呼応したフィールドを作って完成。自分が聴いて感じたママを譜面に起こしてほぼそのまま通るケースもなかなか無いので、解釈一致してくれると嬉しいです。
○Departure
良すぎ。
デュエット曲をデュエット譜面でやりきるのは本当に楽しいですね。
その中に過去のバトガ譜面のエッセンスを散りばめるのも上手くいってここ最近のなかで相当スムーズに完成しました。
制作にあたって空色メモリーズおよびこの曲の歌い分けも頂きまして本当に感謝しております。
この調子でf*fの楽曲、全部入れませんか?
○MarbleBlue.
自分が前半(105秒まで)を、うさぎランドリーくんが後半と調整とお絵かきを担当しています。
置かないところは置かないを徹底するため、前半にも見せ場をしっかり作って、そこから夏の思い出に入るようにしています。
自分としては「このゲーム開始当初から思いついていたけど、最大レベルが15にならないと置けなさそうな難関配置」をやっと置けたと安堵の気持ちでいます。
うさぎランドリーくんとも鍵盤でガツっとやる意識は一致していたので、合わせてからは最難所の調整がメインでした。絵は本当にありがとうございます。
最高の夏を表現していただいたMisoilePunch♪さんの楽曲に、譜面と合わせて最高の”オンゲキの夏”を追体験出来ていただけたら幸いです。
○ゼーレンヴァンデルング
カッコよすぎる。
曲の見せ場は譜面もしっかり見せ場にするという思いのもと、見せ場を明確にしたつくりにしました。
バイオリン弾きたい!という気持ちが上がりすぎた結果やや心(楽曲名)を彷彿とさせる配置が多かったかもしれません。片手トリルは降ってきませんが。
サビはフリックを最初に置く→ホールドを置く→バスに合わせたタップを置く→フィールドを形成する という手法を取りました。
これは極端な例ですが自分はキャラクターの位置を決定する→タップ類を配置する→フィールドを作る といったパターンで譜面を作りがちな傾向にあります。
作成手法の一つとしてぜひどうぞ(?)
○Flower
本当に力強い曲で、早くライブで観たいところです。
自分はこの曲にとある曲と強いシンパシーを感じていて、そんな部分をサビの譜面にしました。
また、Starring Starsとも通じるメッセージ性があると思っていて、サビ以外はだいたい構成を近くしています。
ASTERISMの真っすぐさが伝わるような譜面であったらうれしいです。
○HEADLINER
長年田中秀和さんを追ってきた自分ですが、まさかこのような形で関われる時が来るとは思っていませんでした。
自分が作ったBASIC/MASTER譜面、みそかつ侍くんが作ったADVANCED/EXPERT譜面すべてプレイしてみてください。それが言えること、伝えられることのすべてです。
Let’s keep singing at anytime!
■イベントについて
今回イベント「Memories of O.N.G.E.K.I.」に於いてはシナリオ面などで少々お手伝いをしました。この辺りは他の方も書いていらっしゃるかと思います。気持ちは全く同じです。
また、「bright MEMORY大感謝祭」の仕掛け諸々をやりました。本日この会報が公開されることなど、すべてを考慮しつつ最大限皆様に伝えられるメッセージは何かというところで考えたものです(中身のテキストは自分ではありませんが)。
是非、自分の目で、筐体で確認していただきたいと思います。
私事ではありますが、この記事が出ているころには音ゲーチームメインではなく、ほかのチームで仕事をしています。
大会などで関わりはありますが、譜面で見かけることは(これから出る既に作ったもの以降)相当減るかと思います。様々なハードルを飛び越えてでもどうしてもやりたい曲がある場合に時々出てくるかもしれません。
感謝は全部これまでの譜面に詰め込みました。
これからも、ゲーセンに行ったらオンゲキをプレイしてみてください。
隣にオンゲキを知らない友人がいたら、オンゲキを教えてあげてください。
インターネット上で興味を持った人を見つけたら、リプライを送ってみてください。
この時代、記録を残すこと、伝えることはすべての人が出来ることです。
その分、残すことは難しい時代にもなっています。
自分も残す人、伝える人の一人として、尽力していく所存です。
<アマリリス>
推しカード:逢坂 茜[Make UP Future!]
オンゲキーズの皆さんこんにちは。アマリリスです。
オンゲキbright MEMORYでは、プレイヤーの皆さんと一緒にMemories of O.N.G.E.K.I.という1つの大きなフィナーレを迎えることができました。
どのChapterにどんなカードや曲を仕込んで盛り上げていくか、自分もかなり色々と意見を出したり、実装をしてくれるプログラマーさんやデザイナーさんとやり取りをしたりと、奔走して作ったイベントだったので、こうして最高の盛り上がりの中4周年を迎えることができてとても嬉しく思っています。
さて、今回はそんなオンゲキbright MEMORYまでで自分にとって1番印象に残っている譜面の話をしたいと思います。
ご存知の通り、“1番”はいくつあっても良いですからね。しばしお付き合いください。
◆エッビーナースデイ (MASTER)
オンゲキで1番好きな曲の中でも特に好きな曲です。
オンゲキbrightでどんなコラボをしようかという話をしている時、僕は何でもないフリをして「名取さなさんとかいいんじゃないですか?」と言いました。
それから数ヶ月経って、気づけばコラボが決定していたのですが、まだ何でもないフリをして別の仕事をしていました。
それからいよいよコラボの称号やカードを作る時が来ました。
内心では推しとコラボの仕事ができる感動に打ち震えていましたが、まだオタクになってはいけないと何でもないフリをしていました。
オタクあるあるのすまし顔です。
そしてこの曲がリリースされた後、配信で名取さなさんがコラボの紹介をしてくれたのですが、あんなに丁寧に自分の作った譜面を褒められたのは初めてのことで、ここまで溜めてきたオタク心を爆発させながら配信を見ていました。
配信で譜面を紹介しながら、「オンゲキの譜面作った人絶対名取のこと好きだと思う」とおっしゃっていましたが、大正解で僕は名取さんの配信はメン限まで全部見ているぐらいのファンです。
このコラボのあれこれを作っている時に考えていたのは、このコラボはオンゲキのプレイヤーや新しくオンゲキを遊んでくれるせんせえ達だけではなく、名取にも喜んでもらえるものにしようということでした。
作っている時はまだ直接オンゲキを遊んでもらうコラボ動画の予定などは知らなかったのですが、きっとエゴサして見てくれるだろうと思っていました。
カードのスキルだったり対戦相手のLvだったりと小ネタもたくさん仕込んだのですが、その辺りにも気づいてくれて開発冥利に尽きました。
いつになったら譜面の話するんだよという感じになってきたので、そろそろ譜面の話もします。
エッビーナースデイは明るくアッパーな曲で、コラボで初めてオンゲキを遊んでくれた人が最初に触る曲になる可能性も高いと思い、とにかく丁寧な譜面配置を意識しました。
普段の譜面でやりがちなマニアックなこだわりポイントや、意外性のある配置は全部やめて、この譜面でオンゲキのMASTER譜面の楽しさを知ってもらえるような譜面にしようと思いました。
そしてそのスタンダードな譜面配置に賑やかなさなちゃんねるキャラクターや、曲に合わせたモチーフを乗せて仲良しインターネットな世界をまるごと楽しめる譜面にしたつもりです。
多くのせんせえはこの曲のコール&レスポンスからの落ちサビで1年越しに実現した「さなのばくたん。」を思い出して号泣せずにはいられないと思うのですが、自分も号泣しながら譜面を作っていました。
譜面作りは何度も同じ箇所をリピートして確認しながら行うので、どうしても初めてその曲を聞いた時の感動が薄れてしまいがちなのですが、この曲の落ちサビは何度聞いても涙がちょちょぎれてしまい大変でした。
そんな万感の思いを込めてたくさんのさなちゃんねるキャラクターの絵を描いたにも関わらず、一切迷わず作ったおかげなのか過去最速クラスの爆速で完成しました。
名取さなさんを知っている方も、知らない方もぜひたくさん遊んでほしいです。
◆Catch Me If You Can (MASTER)
オンゲキで1番いい曲の中でも特にいい曲ですね。
この曲はチーム内からの譜面への期待が高くとてもプレッシャーがありました。
シンプルな繰り返しのサビと複雑なリズムながらこの曲のキモでもあるドロップをどう飽きないような展開にするか、試行錯誤を繰り返しました。
曲の構成がシンプルなこともあって、それを単純な6レーンでまっすぐ降ってくるような譜面にはしたくなかったので、少しトリッキーな部分もある譜面になったかと思います。
マニアックな話になりますが、この曲の最初のレーンとフィールドの配置は彩華の1曲目のソロ曲What Color… (MASTER)と全く同じになっています。
あの微妙に左に寄ったフィールドとフィールドよりちょっと先に出現する3色レーンに見覚えがあるなと思っていた人がいたらオンゲキ博士です。
オンゲキはノーツが来る前からフィールドやレーンが現れることが多いですが、歌い出しのブレスみたいに譜面の個性が出る部分だと思って結構意識しています。
他の曲の話になってしまいますが、太陽系デスコなどはボカロ楽曲なのに歌い出しにブレスが入っているという曲で作曲者の方のこだわりが伝わってきますよね。自分がMASTER譜面を作ったんですが、あの最初のブレスを譜面で表現できるというのを何よりも楽しみながら作った記憶があります。
1番いい曲なので皆さんたくさん遊んでください。
◆足立オウフwwww (MASTER)
オンゲキで1番かっこいい曲の中でも特にかっこいい曲ですね。
自分は何を隠そう山岡晃さんの大ファンで、「”かっこいい”とはこういうことなんだな」と山岡さんの曲を聞くたびにしみじみと感じています。
かっこいい曲でありながらもタイトルから分かる通りネタ満載でもあるので、尖った譜面にしたくもあり、8分主体でインパクトのある譜面をということでラストの譜面が生まれました。
オンゲキのように譜面ごとの個性が強いゲームはどうしても汎用的に練習になる譜面が少なくなりがちなところがあると思うので、チャンスがあれば「ありそうでなかった練習譜面」というのを作ろうと意識しています。
この譜面のラストの同時押しラッシュももちろん全押しでごまかすことも出来はするのですが、見たまま押すのも認識の練習になると思うのでぜひやってみてください。
ちなみにこの曲はどこでレバーを持って、どこは持たずに両手でボタンを叩くのかが意図的にわかりづらい作りになっているので、レバーを持たなくて良い地帯は全てフィールドがブロック壁になっているという小ネタがあります。気づきました?
◆Shamshir -rough Pt.2- (MASTER)
オンゲキの譜面制作で1番挑戦になった譜面の中でも特に挑戦だった曲です。
そもそもこの曲を入れてみてはと提案したのは自分だったのですが、個人的にファンのmommyさんの曲の中でもキャッチーなかっこよさがありつつ、一風変わった譜面を作れそうな曲ということで推薦しました。
オンゲキは16分以上のフレーズがずっと続く曲というのがとにかく譜面を作るのが難しいのですが(この曲の場合はBPM294の8分ですが…)、この曲はピアノソロということでさらに難しく、譜面を作る自分への挑戦と同時に、プレイヤーの皆さんへの挑戦というつもりで作りました。
オンゲキで鍵盤の指押しが最初から最後まで続くような譜面を作るとただまっすぐでカラフルな譜面が続く単調なものになってしまいますし、オンゲキの特徴でもある動きも出せなくなってしまいます。
また、maimaiやCHUNITHMと比べるとどうしても体の動きが小さいゲームですので、見た目が単調だと体の動きの小ささが特に悪目立ちしてしまう部分があるゲームでもあります。
そこでピアノソロ曲らしさを保ちながら、どうオンゲキらしい譜面にしていくかというところが課題でした。
その中で、「イントロで3レーンから1つずつレーンが増えていき6レーンになり、その後はアウトロで同じようにレーンが減るまでほぼずっとまっすぐレーンが続いている」「壁ボタンを使わない」という2つのルールの中で譜面を作っていくことにしました。
かなり悩みながら作り始めたのですが、このコンセプトが固まってからは案外すんなり最後まで作ることができ、結果としてこの問題作が生まれたという感じです。
けして速くはないのですが、ゆっくり1つ1つ押すわけにもいかない絶妙な速さのこの曲はHOLDも少ないため上のランクを目指せば目指すほどBREAKの失点が壁となってきますね。
指押し力を鍛えるつもりで挑戦してみてほしいです。
◆ポジティブ☆ダンスタイム (MASTER)
オンゲキで1番楽しい曲の中でも特に楽しい曲ですね。
この譜面を作っていた時に考えていたことは「最近のオンゲキ譜面複雑すぎじゃね?」ということでした。
派手で楽しいギミックや演出は素晴らしいものなのですが、オンゲキを遊び慣れていな人や少し久しぶりにオンゲキを遊ぶ人にとっては時として重い物になっているのではないだろうかという不安がありました。
もちろん複雑な譜面が求められるか、シンプルな譜面が求められるかは楽曲によって違うと思うのですが、POPS&アニメの曲やniconicoのポップな楽曲はもう少しシンプルでもいいのかもしれないと思っていました。
特にこの時期はMemory Chapterの演出多めで難易度も高く、濃い味付けの譜面の制作が並行していたので、あえてシンプルでMemory Chapterを遊んでくれている方にとっては箸休めになるような譜面を目指して制作を開始しました。
しかし、譜面をシンプルにした結果として特徴や見どころのなさすぎる譜面となってしまっては本末転倒ですから、 極力難しさに繋がらないテーマと演出を考える必要がありました。
そこで「音ゲーとしてオンゲキの良いところってどこだろう?」と改めて考えてみると、色々あるのですが「同色の8分連打が面白いところ」というのが1つの答えな気がしてきました。
実は自分は8分の連打がとても苦手で、まっすぐに並んでいるノーツに対して認識をサボってしまう癖があります。
(おかげでCHUNITHMの立川浄穢捕物帳なんかはボロボロです…)
しかしオンゲキでは同色の連打であってもまっすぐに並べる必要はないですし、同じところを叩いていて退屈という部分もレーンやフィールドの演出でカヴァーできます。
そこでオンゲキの面白さである8分連打を、「どのボタンを叩けばいいかとっさにわからない」というオンゲキの難しさを同時に補うテーマとして「3色同色レーンで次に押すボタンの位置を予告する」を採用した譜面を作りました。
そんな風にいろいろ考えつつ丁寧に作った甲斐あってなのか、譜面制作の中で初のゼロ修正で初稿がそのまま完成品となりました。
この譜面部会報を読んでくださっているようなオンゲキをガッツリ遊んでくれている方にはもしかすると少しシンプルすぎて物足りない部分があったかもしれませんが、ぜひ初めてオンゲキを触った頃の初心に帰るような気持ちで遊んでみてほしいです。
◆Island Breeze (MASTER)
オンゲキで1番オシャレな曲の中でも特にオシャレな曲ですね。
このテンポのPalmeさんの曲ならHOLDを使ったギミックだ!ということで、本来はご法度のHOLDの終点にTAPを配置するというギミックをテーマにした譜面になっています。
全体的に少しハネているのもあって独特な難しさになっていますね。
南の島に吹くやさしい風を感じる気持ちで遊んでみてほしいです。
◆其のエメラルドを見よ (MASTER)
オンゲキで1番オシャレでかっこいい曲の中でも特にオシャレでかっこいい曲ですね。
僕はR.B.P.推しなのですが、今までユニットボーカル曲のMASTERを作る機会がなかったのでユニットインスト曲こそ!ということで立候補して譜面を作りました。
Shamshirの時にも書いた通り、オンゲキではピアノの16分主体の譜面を作るのは難しいのですが、この曲はリズム隊も含めた緩急がとてもハッキリしているので思いのほか苦戦せずにすんなりと作れました。
繰り返し登場するピアノリフをこの曲のサビとして捉え、付点のメロディに疾走感を持たせるべく左手は交互に8分を刻み続ける真っ向勝負の混フレ譜面になっています。
混フレはリズムの側を完全に自動化してメロディだけ見たり、リズムとメロディの複合として全体を見たりと人によって色々なプレイスタイルがあると思います。
自分なりの攻略法を探しながら、鍵盤力を鍛えるつもりで挑戦してみてほしいです。
◆UTOPIA CRASH (MASTER)
オンゲキで1番かっこいい曲の中でも1番かっこいい曲ですね。
コメントを書くために改めて譜面を見ていたのですが、大空直美さん演じる茜様のボーカルがかっこよすぎて自分が言うことも特にない気がしてきました。
いやあ、最高にかっこいい曲ですね。茜様最高!
新世界にたどり着くような気持ちで遊んでみてほしいです。
◆Baqeela(Creepy Remix) (MASTER)
オンゲキで1番面白い譜面の中でも特に面白い譜面の曲Baqeelaのリミックスですね。
Memory Chapterの曲にはリミックス曲も多いですが、音ゲーのリミックス曲ってとても難しい立ち位置ですよね。
元の譜面にあった面白い部分はもちろん残っていてほしいけど、それだけなら原曲を遊べばいいかなとなってしまうわけでリミックスならではの新しい要素も欲しいところでそのバランスが難しいです。
ロシェ先輩の作った最高の譜面を活かしながら、原曲の譜面ではあえて取っていなかったエレピやサンバキックというおいしい部分を随所に追加しつつ、このリミックスの特徴でもあるスネアの3連符という新たな難所も用意した譜面にしてみました。
原曲のMASTER譜面と比べながら交互に遊んでみてほしいです。
◆ヒストリー×ブレイカー (MASTER)
オンゲキで1番かっこいいユニットの中でも特にかっこいいユニット⊿TRiEDGEの曲ですね。
色々なめぐり合わせもあって、実は今までの⊿TRiEDGEユニット曲の譜面は自分が作らせてもらっているのですが、ジャンルもテイストも曲ごとに全然違うのにいつも⊿TRiEDGEらしさがあって本当に最高のユニットだと思います。
この曲も⊿TRiEDGEらしいパーティー感のあるEDMながらクールなかっこよさもあって、最高ですね。
⊿TRiEDGEの曲は毎回どこに⊿を仕込むか、ベルの個数を33に調整するか迷うのですが、この曲はなんだかすんなり行った記憶があります。
この譜面を作っている時はまだライブ前だったのですが、いやあ本当に良かったですねライブのヒストリー×ブレイカー。
自分もセトリを知らない状態で見ていたので暗いステージに3人並んでこの曲のイントロが始まった時は思わず叫びそうになってしまいました。
ユニットとライブと曲の良さを語っていたらすっかり文字数を使ってしまいましたが、「壁が見えたら」壁ボタンが見えるのと、アウトロがお気に入りです。
クールにキメて4人目の⊿TRiEDGEになったつもりで遊んでみてほしいです。
◆Stardust:RAY (MASTER)
オンゲキで1番かっこいいボス曲の中でも特にかっこいいボス曲ですね。
自分は後半部分の譜面を担当しました。
Falsum Atlantis.の小鳥遊さん担当箇所のニュアンスを活かした5レーンのサビの配置をするのはとても楽しかったですね。
Memory Chapterのボス曲の中ではかなり遅い方なので、その分24分や16分の連打を5レーンの中央の赤と青のどちらを使うかといった複雑さを詰め込むことを意識していました。
複雑で細かいサビ、レバーを使って大きく動くギターソロと続いた後にアウトロをどう盛り上げていくか迷ったのですが、拡張したフィールドを活かして等間隔にならんだ6レーンの中に線対称の16分5連を配置してラストに難所を持ってくる構成で最後にインパクトを用意できたのではないかと思います。
組み替えなければ押すことができないという配置は自分の信条として置かないようにしているのですが、この速さでもあの配置は自分自身としてもギリギリ押せる限界でした。
中速ボス曲ならではの難しさを制するのを目指して遊んでみてほしいです。
◆Memories of O.N.G.E.K.I. (MASTER)
オンゲキで1番エモい曲の中でも特にエモいED曲ですね。
実は自分が譜面を作らせてもらいました。
イベントの形式上、この曲の手前にHEADLINERやRecollect Linesといったエモエモのエモ曲達があり、この曲にたどり着く頃には完全にエモ散らかした状態になっていることが予想されたので、あえてあっさりめの譜面にしようという方針に従って作りました。
この曲は歴代のBGMをメドレー形式でアレンジした物なのですが、それに沿ってストーリーや曲ではなくオンゲキの譜面全体を振り返るような譜面になっています。
オンゲキをずっとプレイしてきてくれた方ならもしかしたら気づいたかもしれませんが、初代BGM地帯ではまっすぐでシンプルなレーン配置、SUMMERのBGM地帯ではフィールド外に出るHOLDや針弾や長方形弾、REDのBGM地帯ではフィールドの拡張と空中に浮いた壁ボタン、brightのBGM地帯ではカラフルなレーンやフィールド外ノーツといった形でオンゲキの譜面の進化をなぞるような譜面になっています。
それにしても、この曲は何度聞いてもタイトルコールで涙腺が崩壊してしまいますね。
ちなみに、最後のロゴの後にベルが降ってくるところのレーンとその後ろの少し狭くなったフィールドはSTARTLINER (MASTER)に繋がるようにしました。
いつか見つかる日が来るのかなぁ…なんて、思って隠していたメッセージも予想より早く見つけていただいて嬉しかったです。
これまでのオンゲキとこれからのオンゲキをよろしくお願いします。
<うさぎランドリー>
推しカード:東雲 つむぎ[Make UP Furute!]
3度目になります。うさぎランドリーです。
早いものでオンゲキも4周年ということで、日頃オンゲキを遊んで頂いている皆様、本当にありがとうございます。
オンゲキbright MEMORYで実施された「Memories of O.N.G.E.K.I.」内のオリジナル楽曲、今回はその中のインスト楽曲に注目して、楽曲発注を行った際の話を踏まえ、僕の感性全開早口で語り散らかし、褒め散らかして行くだけの記事になると思います。ボーカル曲はどこか別の機会で…。
こちらはRevoさんと相談しつつ、自分の方で(かなり悩みつつ)考えた座組となっておりまして、自信を持ってお届けできる内容になったかなと思います!
多くの素敵なアーティストの皆様に本当に素晴らしい楽曲を書き下ろして頂いたおかげで、最高の並びを実現できました。
感謝してもしきれませんね…本当にありがとうございます…!
※ここからは「Memories of O.N.G.E.K.I.」イベントの内容が細部まで思いっきり書いてありますので、告知を見てくださり、これから遊ぶよ~!という方の中でもネタバレ的なものが気になる方は、ぜひ遊んで頂いた後にご覧くださいますと幸いです。
●ユニットインスト楽曲について
今回のメモリー楽曲には様々な試みがあったのですが、まず初めに考えたのは、
「ユニット歌唱のオリ曲があるならユニットのインストオリジナルもほしくね?」
というところで、全ユニット毎に楽曲を用意してあげようを最初の提案としました。
伝わらないと意味がないという懸念もありましたが、デザインさんからちょうど良いタイミングでジャケットに統一感を出したいとの提案を頂き、これがもう最高にばっちりハマって、かなり伝わりが良かったのではないかと思います。(まじで神様…感謝感激)
楽曲毎に振り返ってみます。
◆bitter fravor
【Princesses Holiday/pan】
Spring Memoryから順番に。
pan様にビタフレ2人の楽曲を書き下ろして頂きました。
pan様には春菜のソロで「Pastel Sprinkles」という楽曲も提供して頂いており、お馴染みと感じて頂ける方もいると思います。
元々Pastel Sprinklesは春菜イメージにぴったりと思って発注させて頂いた楽曲だったのでそれをベースにpan様に再度お願いしつつ、彩華イメージで少しオシャレな切なくエモい方向性をプラスして頂き、でもそれでいてやっぱり全体的にとびきりガーリィで可愛く、をテーマに仕上げて頂きました。ギャルだけど初心で純情な彩華成分ってこれぐらいがベストな気がするな!?!??
ラフが届いた時点で解釈一致過ぎて暴れていました。最高の曲です。
◆7EVENDAYS⇔HOLIDAYS
【まりもとおもちゃ箱/やどりぎ】
続きましてナナホリ楽曲。やどりぎ様に書き下ろして頂きました。
オンゲキでは初めてお願いするアーティストさんですね。
テーマは分かりやすくピコピコchip tune+ノスタルジックな雰囲気という感じです。
ボーカル曲ではハジけてテンションMAX!!な二人の歌声が印象として強いかとは思いますが、対称的に振りたかったという思いからこの構想になっています。
二人の関係性にノスタルジーを感じたそこのアナタ。お仲間です。握手しましょう。
上記の要素を並べてみたらまさにやどりぎ様の作風がビビっとハマった感じでお願いいたしました。想定通りぴったりな楽曲をありがとうございます…!最高の曲です。
◆R.B.P.
【其のエメラルドを見よ/庭師】
R.B.P.楽曲は庭師様に書き下ろして頂きました。(これマジで好きすぎる…良…嗚呼…)
庭師様もオンゲキでは初めましてのアーティストさんになっております。
R.B.P.というユニットはなんやかんや一番色んな表情を持っているユニットだなぁと個人的に思うところがあるのですが、やっぱり本質的には茜が中心となって各々の良さが引き出されてる部分は強くあると感じているので、方向性も茜を中心としたカッコよさが濃く出るのがよいでしょう!ということで。
めっちゃオシャレで疾走感マシマシ、ジャズでトリオで熱い!これぞR.B.P.!みたいな感じになっているのではないかと!
ゲーム的にもかなりテクニカルに攻めれる楽曲なので、狙うスコアによって苦戦した方もいるとは思うのですが、新鮮味溢れる楽しさになっていれば幸いです。
いややっぱりこれラスサビ前の落ちてるとこ好きすぎる…。最高の曲です。
◆マーチングポケッツ
【オンソクデイズ!!/cosMo@暴走P】
お次はマチポケ楽曲!cosMo@暴走P様に書き下ろして頂きました。
オンゲキオリジナル楽曲では「ヒトリボッチサテライト」以来の登場となりますね。
こちらはユニットインスト曲作ろう!と提案した時に自分の中で真っ先に構想が決まった楽曲で、これ以上に相性が良いアーティストさんはいないだろうという思って発注させて頂きました。
初回ラフが届いた時に、cosMo@暴走Pご本人様の方でもキャラクターイメージを考慮しマーチっぽい要素も散りばめて頂いたとのことで、半ば狙い通り…とウキウキで聴いたところ完璧すぎるラフがそこにはあり、ディレクション時も担当スタッフ一同が満場一致で「マチポケ!問題なし!」という感じで、流石の一言でございました…。
cosMo@暴走P様はゲキチュウマイ3機種で大変お世話になっておりますが、今回はこれまでとはまた違ったテイストの楽曲だったのではないでしょうか。
とにかく元気でハイテンション!でも時にはちょっぴり切なく泣かせる、非常にマチポケらしい楽曲だと思います。
これはお得情報なんですが、オンゲキSUMMERのストーリーを経て成長したマチポケが演奏していると思いながらこの曲を聴くとまぁ~~~~~~~~~~~~込み上げてくるものがあります、オススメ。最高の曲です。
◆⊿TRiEDGE
【Ai C/Feryquitous】
Feryquitous様にオンゲキで展開頂いているAiシリーズの3作目を近々発注したいな~~としばらく考えていたのですが、ちょうど良くイベントの座組を決めるタイミングだったのでもうここしかないだろう、という感じで組み込ませて頂きました。
これは最早あまり説明の必要もないかと思います。
「Ai Nov」「Ai Drew」とはまた違ったテイストを混ぜつつ、上記2曲を知っているとより楽しめるような内容になっているのはシリーズファンとしてはたまりませんね!
是非3曲続けて遊んでみてください。
この楽曲についてはあまりこちらから内容の指定をしておらず、Feryquitous様にAiシリーズの解釈の中で自由にやってくださいというオーダーをしてみたのですが、期待を全く裏切らないどころか予想を超えた内容で、流石すぎました…。最高の曲です。
◆刹那
【ゼーレンヴァンデルング/ke-ji(CERTIA)】
刹那の楽曲はke-ji様にお願いしました。ゲキチュウマイ通して初めましてですね。
分かりにくいかもですが、一応セツナのソロ曲ではなく刹那のユニット曲として扱って頂ければ幸いです。
こちらもかなり早々に構想として浮かんでいた組み合わせでして、R.E.D.~R.E.D. PLUSの大ボス曲を軒並み担当しているセツナの楽曲イメージは結構散らばっているところもあると思っていたため、荘厳でシンフォニックな楽曲を一つ提示したい気持ちで、間違いなく適任であると考えお願いしました。バッチリでしたね。
また、やり取りの中で、ke-ji様の方でもセツナというキャラクターと凄く丁寧に向き合って頂いたのだな、と感じられるほど楽曲とキャラクターイメージに対しての説明コメントが詳細に書かれており、刹那の曲をこの方にお願いして良かった、と心の底から思いました…。ありがとうございました。最高の曲です。
◆ASTERISM
【夢を叶える場所/Junk】
最後はASTERISM!
なんとオンゲキPLUS「fulgente」以来のJunk様に書き下ろして頂きました。
正直ASTERISMをどのアーティストさんにお願いするかはかな~~~~り悩みました。
最後に出るユニットインスト…主人公ユニット…元気いっぱいにオンゲキしてるイメージは捨てがたいけど、成長した3人のイメージを優先するべきでは?
そんなことを考え、自分がASTERISM曲に置いたテーマは「感動と透明感」でした。
テーマが決まった瞬間にアーティストさんの選定も決まったようなものでしたね。
ディレクションの中で、内容については何回も行ったり来たりし、細部までオーダーをさせて頂いたのですが、最終的に誰もが納得するだろう!と言えるほど感動的な1曲に仕上げて頂きました。
Make UP Future!のカードなど見つつ成長したASTERISMと重ねながらぜひ聴いて頂きたい1曲です。
普通に曲聴いてめっちゃ泣いた。良い曲すぎでしょこれ。最高の曲です。
●ボス楽曲について
イベントより先にKoPでOp.I《fear-TITΛN-》がお披露目されるのを前提で組むボス楽曲群でしたので、Spring Memoryで仕組みを理解したユーザーの皆様はSummer以降のボス曲に色んな予想をしていたと思うのですが、いかがでしたでしょうか?
意外と予想が外れた方も多いのではないでしょうか?
もちろん本筋の目的はこれまでのMemoryを振り返ってもらうことですが、加えてサプライズ性のようなものを感じて頂いていれば何よりです。
●Spring Memory Boss
【Op.I《fear-TITΛN-》/ xi vsかねこちはる】
xi様、かねこちはる様による合作として1曲書き下ろして頂きました。
「Opfer」「Titania」の2曲はオンゲキというゲームの歴史とは切っても切り離せない強烈な楽曲でして、間違いなくKoPの決勝曲に相応しいハチャメチャに盛り上がる1曲になるだろうと感じておりました。
最高の盛り上がりをあの大会で見て感じることができたのは、一音楽ゲームプレイヤーとしてもかなり熱く込み上げてくるものがありましたね…。
楽曲内容に関してはOpferらしさ、Titaniaらしさが分かりやすく表現されているものを、というオーダーのもと、決勝楽曲で最高に盛り上げたいです!という気持ちをお伝えし製作頂いたのですが、文句なしの一曲でした。
「Op.I《fear-TITΛN-》/ xi vsかねこちはる」という目に見える情報と流れている楽曲が完全に一致しててドキドキしますよね…!
曲名にも仕込みがありこれはもう本当にシビれました。最高の曲です。
●Summer Memory Boss
【MarbleBlue./ MisoilePunch♪】
Summer Memory大ボスはMisoilePunch♪様にお願いいたしました。
これは譜面的な大ボスのイメージよりストーリーの展開に沿う思惑がありましたので、「AstrøNotes.」イメージですね。
とにかくエモくて泣かせる曲!というテーマでオーダーさせて頂いたのですが、明るくもノスタルジックな雰囲気で泣かせに来るのが夏らしくて最高ですね…!
こちらもMisoilePunch♪様から凄く詳細な楽曲の説明コメントをお送り頂いておりまして、ディレクションの中でお互いの意図の擦り合わせもスムーズで、よりよい形になったのではないかと感じております。ありがとうございました…!
もうほんとに最高の曲しかないんですが、最高の曲過ぎてMASTER譜面も担当させて頂きました。
1曲の時間軸がシューターフェスでの1日を丸々表現しているかのような臨場感があり、楽曲終盤なんかは絆を深め合った両ユニットがオンゲキに夢中になっている背景の夕暮れの空が目に浮かんで号泣しながら譜面を作っていました。(ここまで一息)
MASTER譜面、ガチで難しいです。色々言ってるけどまずボス曲だからこれ!!
ぜひ頑張って攻略して頂ければと思います…!
●Autumn Memory Boss
【Stardust:RAY/ kanone vs. BlackY】
こちらはR.E.D.から「Falsum Atlantis.」、R.E.D. PLUSから「LAMIA」イメージで、kanone様、BlackY様にお願いいたしました。
R.E.D.はひたすらセツナ回だったこともあり、担当キャラクターに紐づく曲調がかなり分散していたため多かったため、過去ボス曲にがっつり寄せるというよりは、kanone様、BlackY様の合作の相性がとても良さそうな点に着目して、アツアツのハードダンス系の楽曲をお願いさせて頂きました。
もちろんMemoryがテーマのイベントですので振り返りという点を蔑ろにするわけにもいかないのですが、届いたラフを聴けばその心配は杞憂だったことに気付かされます。
やはりお二人とも“理解って”らっしゃいますね…!胸アツです…!
ゲーム的な面で言うと、難しい楽曲は全体的にどうしてもBPMが速くなりがちな面がありますので、中速鍵盤主体での難しさを提供できるようなものになれば、という思惑もありまして、ピースがカチっとハマるような、全体のバランスを見た時に非常に良い役割を持つ1曲に仕上げて頂きました。最高の曲です。
●Winter Memory Boss
【光焔のラテラルアーク/大国奏音】
来ました大国大先生の楽曲です。
それぞれの季節を巡り、振り返りで進行してきた本イベントですが、Winter Memoryボス曲に関しては現行稼働中のオンゲキbrightですので、敢えてまだオンゲキで見たことのないアーティストさんにお願いするという構想になり、
「大国先生、よろしくお願いします!」という感じで決まりました。
内容的には「brightらしさ」とはこれだ!という一つの答えを提示できるよう、「神々しさ」「神秘的」といったキーワードを軸に感動的に仕上げて頂きました。
実は初回ラフからはガラッと内容変わっている部分などもあり、本人的にbrightらしさを突き詰めていった結果かなと思うのですが、最終的にはこの上なくbrightらしく、またボス楽曲として申し分ない構成に仕上げて頂けたと思います!最高の曲です。
【しとしとと/t+pazolite】
ゲキチュウマイではもうお馴染みというかレジェンドですね。t+pazolite様に1曲書き下ろして頂きました。
Winter Memoryは四季最後のチャプターだったので、手前に比べて+αの枠を用意しても良いかも!となり、ユニットインストではないインスト楽曲を入れ込む枠として用意しました。ボス曲というよりは中ボスといった感じでしょうか。
十分難しいんだけどこの周辺は盛り沢山すぎて感覚麻痺って来るよね。
今になって発注内容見返すと、曲調部分に関しては「しっとりとした冬っぽい曲!」みたいなかなりざっくりオーダーをしていて、現在絶賛土下座中でございます。(流石にもうちょいちゃんとした文体でご依頼はさせてもらっていますが…)
ですがそこは流石の一言でして、曲調や雰囲気はまさに求めていたもの!そしてドロップでガラっと雰囲気が変わる展開作りとキャッチーで親しみやすいメロディで、音ゲー的にも文句なしの1曲が出来上がっていました…。最高の曲です。
●O.N.G.E.K.I. Memory Boss
【Selenadia/Lime】
大ボス曲となります。オンゲキでは初めてとなるLime様にお願いしました。
4つもボスを巡ったらもちろんラスボスが後ろに待ち構えているなんてのはこの世では当然の摂理なのですが、こちらはただひたすらに楽曲内容が素晴らしすぎるという一点でその枠に決めた楽曲となっております。
音楽ゲームのボス曲として完璧すぎる展開、構成で、また「Memories of O.N.G.E.K.I.」イベントラスボスとしての神々しさとドラマティックさを兼ね備えた楽曲になっていると思います。
Lime様は個人的にも本当に大好きなアーティストさんでして、オンゲキではどこかで絶対に頼む!!と決めていたので、まさに適したシチュエーションでした。
この上なく神々しく仕上げて頂いたので、μ3解禁最後の砦として立ちはだかるに相応しい1曲になっているのではないでしょうか。最高の曲です。
【怨撃/細江慎治】
これに関しては、そろそろオンゲキオリジナルの弾幕曲あっても良いよな~~なんてことを実はR.E.D. PLUSから考えていたんですが、中々出すべきタイミングがなかったため温めていたアイデアでした。
これだけ大がかりなイベントならボスとして登場させられる…!と思い入れるところまでは決めたんですが、いざ詳細を決めようとなった時に、
「STG方面の楽曲発注ってどうすれば良いんだ!?」
「音ゲー的な展開は不正解なのか!?」
「ものくろっくセンパイ助けて!!!!」
みたいな感じでほぼ丸投げしました。
STGプレイヤー視点での感覚なども擦り合わせつつ、細江慎治様にお願いすることに。
方向性なども提示して頂き、思い付きで発注から譜面までほぼほぼものくろっくセンパイにお任せしたため、多大な負担をおかけしました…。もう足向けて寝れません。
でも怨撃が攻略されていく過程でユーザーの皆様が凄く盛り上がっていたのを見て、やって良かったなと強く思いましたね。最高の曲です。
【μ3/水野健治vs穴山大輔】
裏ボス曲となります。こちらはもちろん「ω4」イメージの1曲です。
こちらは製作開始時点から水野さんが目指したい方向性を分かりやすく提示してくれたので、方向性が決定するまではスムーズでした。
↓一部メモ抜粋
—-
「ω4が好きなユーザーに刺さる内容にしたい」
「ω4とはガラっと違ったテイストにもしたい」
・泣きメロの継承
・スタイリッシュ+神秘的な方向性
・クワイアのイメージを一部に限定
—-
上記を軸とし、後述する「Recollect Lines」とは対称的に、がっつりボスらしく禍々しい+ω4スタイルの継承というテーマにて製作がスタートしました。
水野さんと穴山さんの合作ということで夏色花火コンビだなんて言われたりもしていましたが、あんな平和にはいきませんよね…。
結果的には最高で最強の楽曲になりましたね…!
テクニカルスコア条件が厳しく超超超上級者向けの楽曲ということもありましたので、そういった面でもしっかり狙った通りの楽曲に仕上げて頂きました。
ω4好きとしてはたまらない1曲に仕上がっていると思います!たまりません!
曲名に込められた意味もそろそろ皆様に伝わる頃かもしれません。
この4年間の集大成的な譜面にもなっていますので、皆様の挑戦をお待ちしています…!
●END CHAPTER
【Memories of O.N.G.E.K.I./SEGA SOUND STAFF arranged by Kanon Oguni】
大国大先生がやってくれました。これはもう、本当に最高の曲…。
オンゲキのシステムBGM、数ある音ゲーの中でも自分は特に好きだったので、「これまでのシステムBGMのメドレーほしい!」というRevoさんの提案に「わかるぅ~!!!!」と返して内容が決まりました。
サウンドさん頼む~~!!という無茶ぶりで大国大先生にお願いしやり取りしていく中、とある稿にて急にタイトルコールが聴こえてきて、天才だ…となった瞬間を今でも覚えています。(別の意味で色々考えることができたのはまた別の話)
100回ぐらい聴いて3回ぐらい泣きました。(リアルな数字)、最高の曲です。
道のりは長いかもしれませんが、本当に素晴らしい1曲ですので、是非ゲーム上で、演出と合わせて聴いて頂ければと思います…!
【Recollect Lines/ああああvsぺのれり】
オンゲキの真のボス曲となります。
「最大限の感動で最強の楽曲を」をコンセプトにああああ様、ぺのれり様にお願いいたしました。
名前の並び、曲名、楽曲内容、譜面内容、どれを取っても完璧な1曲になりました。
僕達がMemories of O.N.G.E.K.I.を通して表現したかった一つの答えがこの楽曲に詰まっていると思っています。
ぜひ遊んで、聴いて、そこから色んなものを感じ取って頂ければ幸いです。
これからもオンゲキというゲームを、何卒よろしくお願いいたします。
ありがとうございました!うさぎランドリーでした!
<みそかつ侍>
推しカード:結城 莉玖[夢に向かって]
ご無沙汰してます。
みそかつ侍です。
オンゲキが稼働してからもう4年、自分が譜面部に入って2年が経ちました。
月日が経つのは本当に早いものですね。
ユーザーの皆様にお話ししたいことは沢山ありますが、自分の立場から伝えられることはせいぜい譜面の思い出話くらいなので、今回もまたつらつらと綴っていこうかと思います。
本当は全曲全譜面振り返りたいところですが、またしても超長文になってしまいそうなので、今回は特に思い入れのある譜面(必然的に高難度ばかりになりそうですが)に絞って書いていきたいと思います。
まずはbrightの曲から。
◆ゲーミングポーラーベア(MASTER)
私の尊敬するOSTER project様の楽曲ということで、譜面決めの際に颯爽と立候補しました。
ちなみにオンゲキのインスト曲は、主に譜面班の間で誰に依頼するのか意見を出し合い、最終的にうさぎランドリー先輩が取りまとめて各アーティスト様に依頼することになっています。
そして今回、自分とうさぎ先輩からの推薦でぜひともOSTER project様に依頼しようとなったわけですが、作風が広い御方であることもあり自分はテンションコードの効いたカワイイ感じの楽曲を希望していたのに対して、うさぎ先輩は「いやいやプログレ系でしょ!」と対立することに。
最終的に「ピコピコした音色で変拍子マシマシにしてほんのりジャズテイストも交えたカワイイ系!」みたいな無理難題な依頼をしてしまったのですが、届いたデモを聴いたらちゃんとピコピコした音色で変拍子マシマシにしてほんのりジャズテイストも交えたカワイイ系な楽曲に仕上がっていて、プロ業を感じずにはいられませんでした。(その節は大変すみませんでした。)
譜面の方は、全体的に難解なリズムでストレスを与えつつもサビで気持ちよくさせてあげることを意識して作りました。
1サビ後の、「付点TAPにベル乗せるだけだと普通すぎるしどないしよ〜、……せや!」みたいなノリでフィールド端に置いたベルがいいアクセントになっていると思います。
あと、難易度バランス的な都合で音をとることを仕方なく諦めましたが、ラスサビでメロディの裏に流れているオブリガードが素敵なので、ぜひサントラで聞いてみてください。
Re:MASTERが作れたらぜひ叩きたいね!
◆ミラージュ・フレイグランス(MASTER)
0秒〜14秒 みそかつ侍
14秒〜52秒 アマリリス
52秒〜77秒 みそかつ侍
77秒〜116秒 アマリリス
116秒〜140秒 みそかつ侍
140秒〜156秒 アマリリス
曲が良すぎて譜面部の中で取り合いになりましたが、最終的に生き残った自分とアマリリス先輩が一歩も譲らなかったので合作することにしました。
曲の展開が多く、譜面の割り振りも細かく分けてしまったので、最初はなんだかまとまりのないとっ散らかった譜面が出来て大変でしてが、2人であーだこーだ言い合い最終的には散らかり具合が面白く化けた気がします。
途中の赤青HOLDとフリックと壁混じりの脳トレは力作です。
攻略するのに時間がかかりましたか?それとも初見ですんなりいけちゃいましたか?
R.E.D.からbrightにかけての自分の変化ですが、この頃からオリジナル曲を中心に少し脳トレ気味のパートを曲中に入れるようになりました。
良い変化なのか悪い変化なのかは賛否がある気がしますが、「今オンゲキを遊んでいる人にオンゲキをもっと楽しんでもらう」という意思が伝わっていたら嬉しい限りです。
ちなみに、この曲がKoPの課題曲になることは譜面を作る段階で知っていたのですが、ラストの壁→3色の交互は「スマン、がんばれ皆。」の気持ちで配置しました。
ドラムのドタドタを叩く以外ありえんの気持ちではございますが、沢山の苦しみを生んでしまったことをこの場を借りて謝罪いたします。
◆μάγια(MASTER)
いつもの自分とは違った雰囲気を出したいなあと思い、普段自分がやらなそうなことをトコトンやっていった譜面です。
かなり特殊でイカつい譜面ができてしまいましたが、オンゲキの新たな一面みたいなものを出せて個人的には満足しています。
特に、序盤と終盤の展開で真ん中の3本レーンを左右の手でスイッチしていく部分がお気に入りです。
一番苦労したのはサビ前のドロップで、譜面の盤面をどうするか以前に音を聴きとって配置するリズムをどうするのか考えるだけで丸一日費やしてしまい、ノーツを置いては消しての繰り返しでその日は完全に譜面進捗0の状態でした。
超難解なリズムですが、できる限り分かりやすくするために拍を意識できるように工夫したり、同じ配置を繰り返せるところは繰り返したり、色々と誤魔化してはいますが理解すれば違和感なくスムーズに叩けるようになっていると思います。
最後にレーザーをバコーンと添えていい感じの盤面になりましたが、ここはマジで作るのむずかった!(よければみんなも一旦譜面を忘れて頭真っ白にしてサントラで聴いてみてね)
余談ですが、サビ終わりの24分階段の配置はここで出せてよかったです。
折れ曲がりのある階段ということでこういう配置を稲妻階段と呼ばれていた時代があったような気がしますが、かつて雷切の譜面を作っていた時に「雷なら稲妻階段だろ!」と思ってサビの24分を全部この形にしていた初稿(←ボケ)があり、あまりの押せなさにボツにした配置でした。
1回だけなら許されるかな〜の気分で配置しましたが、1回だけでも結構強烈なパンチでしたね、うふふ。
◆ Skip & Smile!! (MASTER)
同時収録のμάγιαで頭を悩ませながら、気休めにこちらを作ってた気がします。癒し枠。
サビの配置がお気に入りで、2・4拍目に入るフリックはスキップでルンルンな様子を表してます。
壁も入れてフリックも入れてボタンも入れて〜となると、忙しさや跳びの制限が多くて中々思うように作れないことが多いのですが、このサビは綺麗にまとまった感じがしますね。
この譜面にはないですが、どうしても両手でキメたいときは12分や16分でTAPから壁やフリックに跳ばすことがあります。
自分はできる限り避けてはいますが、結構嫌っている人がいる気がするのでここで言及しておくと、意味のない跳びじゃないので大目に見てほしい〜な〜と思っています。
なんなら、他の人の譜面で意味の薄い跳びがあれば指摘して直してもらうことが多々あります。
置いてみたらわかりますが、片手だとキメるにキメきれないんですよね〜。
ちなみに高速でTAPから両壁に跳ぶことを譜面班用語でコロンビアと言います。
どういう意味かはお察しください。
道中のあれは、8bitサウンドに乗せてレトロシューティングな感じを演出しています。
本当はノーツも置きたかったのですが、判定表示がチカチカして酔いそうだったので諦めました。残念。
◆MANIERA REMASTERED(MASTER)
この譜面は話すことが沢山ありますね。
Revo先輩から「VARIETY枠で一曲だけ希望の曲収録するよ」と提案があり、悩みに悩んだ末この楽曲をお願いしました。
この曲を収録させていただき本当に本当にありがとうございました。
Revo先輩、そして作曲者の方には頭が上がりません。
自分がまだ若かった頃、サーカス・ギャロップとか生きているか死んでいるかわからない猫の曲とかを筆頭に現代音楽にハマっていた時期があり、この曲に初めて出会った時はあまりの素晴らしさに感動を覚えるものでした。
良いものはやはり広めたくなるもので、この曲をまだ知らないオンゲキユーザーに衝撃を与えられたのであれば、この曲を収録できたことを1人のスタッフとして大変喜ばしく思います。
譜面についてですが、「どこからどう見てもすべてがMANIERA」であることをオンゲキの特性を最大限に活かして表現しました。
普通に考えれば、曲の激しさ的に無理ゲーになりかねない譜面になりますが、オンゲキでしかできないテクニック(ずる賢さとも言う)を取り入れることで、譜面の見栄え的にも難易度的にも満足度の高いものができたと思っています。
開発陣からは「あまりにも難しすぎる」と非難の嵐で、全体的にちょっとだけマイルドにはなっていますが、6レーンの縦連打だけは何と言われようと変えない精神を突き通しました。
また、この譜面は「攻略する過程を楽しむ」という目的もあります。
個人的に、「オンゲキは左右のボタンで組み替えができることが面白い」という意見には実は半ば同意しかねるのですが(攻略の楽しみ方の一つだとは思いますがオンゲキ本来の面白さはそこではないと思っています)、しかし世間一般的に(?)そういうのがオンゲキの良さだよね〜という風潮になりつつあることもあり、露骨ですがこういった譜面にしてみました。
正直に言うと開発側には結構受け付けない配置が多々あり、それは自分も理解できるので譜面班全員と何度も衝突しました。
それでも、R.E.D.~R.E.D. PLUS時代に多かった鍵盤譜面とは違った感じで、組み替えや攻略しがいのある高難度の譜面を望む声に応えるならここしかない!という意志を貫き、譜面を毎日いじくりつつ開発陣全員を説得してここまできました。
組み替えも全押しも、全てが想定運指です。
14+の中でもとりわけ異質なこの譜面ですが、自由に考え、好きなように押し、個々人がその攻略の過程をぜひ楽しんでもらえればと思います。
一つだけ懸念点だったのは、オンゲキをあまりプレイしていないユーザーがこの譜面をプレイして絶望しないかという点でした。
大体こういうタイプの楽曲は、俗に言う「音ゲーの地力で殴る」ものになることが予想されるし、実際VARIETYジャンルの楽曲は如何に非難されようともそういう譜面であるべきだと私は思います。
あえてそういう純粋鍵盤譜面にしませんでしたが、でもきっと、自分と同じMANIERAが大好きな人だったら、愛が溢れるこの譜面も受け入れて攻略に励んでくれるだろうと私は信じています。
◆Diamond Dust(MASTER)
先に黄色譜面を打ち込んでいたのですが、中盤のリズムを理解するのに2時間かかりました。
曲を聴いた時は5連符か何かかなーと思っていたら小節線に全然乗ってなくて笑ってしまいました。
何よりもそんなヤバいリズムを正確に弾きこなすGodspeed氏に脱帽です。
紫は譜面-100号先輩との合作です。
元々パート分けはあったのですが、先輩が有給消化前に置き土産に残していった譜面が相変わらずのトンデモ譜面だったのでほぼほぼ全部自分の方で作り替えました。ごめんなさい。
中盤とラストがどうしても難しくなってしまうので、それ以外をシンプルにしないとどうしようもない感じでした。
先輩の面影を残すために演出周りは綺麗にそのまま残しましたが、ギターソロに入るところのフィールドがギターの形になっていたのには気付きましたか?
中盤のフレーズは元々6弦の上にノーツを置いていたのですが、なんだかギターじゃなくてピアノを弾いてる気分になってしまったので、6弦の間にHOLDを置いてフリックをつけたことで何とは言わないフリークスな感じになりました。
ラストは、最初はドラムだけ拾っていたのですが、クオリティリーダーから「もっと訳わかんない感じにして!」と言われてしまい、ストリングス系の6分の音をTAPでとり、スネアの音を壁でとり、間にフリックを入れてしっちゃかめっちゃかな感じを出してみました。
譜面を作っておいてなんですが、このゲーム、同時に2つ以上の音をとることにあまり適してないですね。
適してないというか、手が足りなくなるというか、難易度が上がりすぎてしまうというか。
「こっちの音を叩きたいけど、こっちの音も捨てがたい!」と思うことが多々あり、うまいこと両方拾える時もあるのですが、泣く泣く1つに絞ることが大半でよく悲しい気持ちになります。
◆君のStarlight Road (MASTER)
この譜面に関してはもはや小ネタ紹介というか裏話的な感じですが…。
動くベルを最初に出したこの譜面ですが(そのあと同時収録曲でも使ってきたけど)、実はSUMMER PLUSから既に実装はされていたそうです。
我々は「ベル弾(だん)」と呼んでいますが、聞いた話によると-100号先輩がお遊び半分で作ったものらしいです。
なので仕様書などなく、実装チェックもろくにしないままエディタに残されていた謎機能として封印されていました。
おそらくSUMMER PLUSの段階では、ベルが動いてもぶっちゃけ大して面白くなかったのでしばらく世に出さないでいたと思うのですが、GROOVE COASTER様のレーン外から飛んでくるノーツをうまいこと表現できないか考えていた時に、「そういえばこんな機能あったな…」と思い出してベル弾を置いてみたところ、ピッタリ当てはまってしまいました。
そこからは急な実装チェックの始まりです。
プログラマーからは「なんでSUMMER PLUSのときにちゃんとチェックしなかったんですか?」と言われましたが、そんなこと言われてもその案件は俺は知らんのだ。
ここでベル弾を発表して以降、特に自分とロシェ先輩を中心に面白いベル弾の活用法が模索されていきました。
お蔵入りにされていたブツをなんとか引っ張ってこれてよかったです。
◆霧の書斎(MASTER)
普通の譜面にするにはもったいない神秘的な曲調をなんとか譜面に表せないか模索し、フィールド外にレーン・ノーツを配置することで霧に隠れる感じを演出しました。
序盤でフィールド外ノーツの導入を作り、サビで反対側の壁を叩く予習もして、序盤のフレーズが回帰したところでここから本番!という展開です。
まあ、テストプレーに協力してくれたRedarrow氏とじゃこレモン先輩が悲鳴をあげたので3倍くらい簡単になったんですけどね。
MANIERAしかりロボットプラネットユートピアLUNATICしかり、譜面を作る側は答えがわかっている状態であるからして中々難易度調整が難しいですな。
こういう譜面嫌い〜音ゲーだけしてろ〜という意見もあると思いますが、人が面白いと感じるポイントはそれぞれだと思うので、各々が面白いと思う譜面を選んで遊べばいいんじゃないかなと思います。
そのためにいろいろな楽曲を収録し、様々な譜面を作っているわけですから。
自分も「これは面白くできた!」と思った譜面が世間ではイマイチだったり、逆に「そんなに上手に作れなかったな…」と思っていた譜面が評価されたり、本当に人それぞれ感じ方は違うのだと日々思い知らされます。
さすがに賛否の否の割合がとんでもなかったら反省しますが。
普段の名義を載せる覚悟がなかったので別名義とかも考えたんですが、結局オシャンティーな隠し方をした表記にしました。
別名義って色々な役割はあると思いますが、最近は非難の対象を普段の自分ではない自分にあてるために使われることが多々あるようで、それはそれで自分の作品だと胸を張って言い切れないのは世知辛い世の中になったものだと思いますな。
さて、brightの譜面は以上となりますが、一旦他のお話をしましょうか。
◆譜面修正のおはなし
最近たまに話題になってますね。
公式のアナウンスで細かく説明するほどのことでもないので、自分の方から少しお話ししようと思います。
運営あるいはユーザーからの指摘によって譜面ミスが発覚したとき、バージョンが変わるときに譜面の修正を行なっています。
本当はミスがないことが1番いいんですが、特にオンゲキはレーンやフィールドの形、弾ベルやフリックの位置がおかしくないか等見る場所が多くて、ノーツのリズムという基本的なミスに気づきにくい…という言い訳をしておきます。
譜面を作った人ともう一人でダブルチェックはしているのですが、気づかないことも多々あり、TiamaTに関しては自分がチェック者だったので大変申し訳ありませんでした(何で見逃しちゃったんだろう…)。
さて、皆さんは修正された譜面がこれまでにいくつあると思いますか?
正解は…
ざっと100譜面を超えます。
驚きですね。
逆にいうと、ノーツのタイミングによる譜面ミス以外のことは全然気付けてもらえていないということでもあり、譜面製作者としてはある意味少し残念なポイントでもあったりします。
いや、ミスはミスなので気づかずスルーしてもらった方がありがたいのですが(どっち)。
かくいう私も、遊んでいるゲームの細部のデザインまで見れているかと言われたら絶対NOなんですがね。
ゲーセンでオンゲキを遊んだときに、「あれ、今のレーンおかしくね?」「弾の軌道1個ズレてるな…」なんて昔は気づかなかったことに気づいてしまうのは、完全にユーザー目線から開発目線になってしまったなあと感じてしまいますね。
◆BOSSWAVEのおはなし
BOSSWAVEというのは、曲中で対戦相手が登場するタイミングのことです。
譜面ごとに設定可能なのですが、4譜面打った人がそれぞれバラバラに提案してくるので、自分の方で取りまとめて設定しています。
正のオンゲキだとか負のオンゲキだとかは実はあまりよく分かっていないのですが、ぶっちゃけると全然そんなこと考えて設定していません。ごめんなさい。
気をつけて設定すべきなのか、はたまたODを伸ばすのを楽しんでるのか見ていてよく分からなかったので、あんま深く考えず各譜面の提案と合わせて曲に合うところ(ボーカルになるべくボイスを被せないとか)に設定してます。
判定調整Bを実装しようとした時、プログラマさんが「オンゲキとの相性が悪すぎる〜〜〜!!」と頭を抱えていたのを思い出します。(弾の判定とかね)
OVER DAMAGEやバトルスコアも含めてオンゲキなんだ。
そんなBOSSWAVEですが、一曲だけBASIC〜EXPERTとMASTERで位置が異なる楽曲があることをご存知でしょうか。
これは完全に自分のミスなのですが、バトルスコアに大きく影響が出てしまいそうだったのでミスのまま突き通すことになりました。(大変すみませんでした…。)
何の曲か知っている人がぜひTwitterで自慢してください。あなたはオンゲキマスターです。
◆ADVANCED譜面のおはなし
実はR.E.D.以降のADVANCED譜面を担当していました。(全部ではないです)
黄色譜面を作るにあたって、個人的に気をつけてることとか少ないノーツ数で面白さを引き出すポイントとか葛藤だとか、考えていることは沢山あるにはあるんですが、事細かに話したところでそこんとこ興味ある人は一握りだと思うので、難易度バランス的なお話をしようと思います。
ある日、とある友人(EXPERTのレベル9~9+あたりを触り始めたくらい)とオンゲキを遊んでいた時の頃、Baqeelaのプレビューを聴いて、
「この曲いい!」
と言ってくれたのですが、ADVANCED6/EXPERT11の難易度を見て、二言目には
「11はできないし、6は今更やってもしょうがないし、いいや。」
と選曲を諦めてしまいました。
なんてもったいないことか。
そう感じずにはいられませんでした。
SEGA3機種とも、黄色譜面は音ゲー初心者でもすぐ遊べるものを意識して作っていますが、最近は特にオリジナル曲の黄色と赤の難易度の乖離が激しくなっています。
誰でも遊べることは確かに大切なことですが、こういう現場を見てしまうと、本当にそれは正解なのか?と疑問に思ってしまいます。
版権曲が充実しているSEGAの音ゲーにおいて、オリジナル曲に意識がいくようになるのはしばらくゲームを遊んでからだし、そこに誰でも遊べる簡単な譜面の需要は多くないのでは?と個人的には考えています。
そんなことがあってから、オリジナル曲のADVANCED譜面は、ちょうどPOPSやniconicoの簡単な赤譜面と並行して遊べるような譜面を目指すようになりました。
シンプルなリズムで構成されるPOPSのレベル8〜9に並ぶ譜面をインスト曲で作るのって意外と難しいんですよね。
特に低〜中BPMのオリジナル曲はメロディが複雑な16分であることが多く、四分打ちしておけば簡単なレベル5,6の譜面は量産できるのですが、そこをぐっと我慢して、やりごたえは出しつつ歯抜け感を見せない、分かりやすい譜面を目指して作っています。
以下、お気に入りの譜面を抜粋した曲別コメントです。
・Singularity(MJ)
当時の自分なりにThis is オンゲキ.をうまく黄色譜面として表しました。
R.E.D. PLUSの時期はまだまだ自分の中で黄色譜面の理想像的なものがイメージできていませんでしたが、この譜面を機に自分の中で黄色譜面の弾ベルの扱いが一段進化して置けるようになりました。
曲に合わせて避ける、拾うは他の音ゲーには中々ない面白さですよね。
音ゲーマーは繰り返し譜面を嫌うのでシステムBGMを移植するのは譜面的に結構しんどいんですが、悩んだ挙句に気持ちが吹っ切れたので結果的によかったです。
・Jack-the-Ripper◆
・美夜月鏡
・Shamshir -rough Pt.2-
変拍子頑張りましたシリーズ。
曲を知らなくても結構わかりやすく打てるよう作れたんじゃないかなと思います。
それはそれで緑譜面の方が話題になってた気がしますが。
・EZ DO DANCE
ノーツ数を566にしたら師匠がMASTERも1028に合わせてくれたのですが誰が気づくのでしょうか。
多分誰も気づいていないでしょうね。
どういう意味かはお察しください。
・B WiZ U
この頃から16分フリックを多用し始めましたが、運動量は出るし難しいことやってる気になれるしで良いことづくめなことに気付きました。
雑に振ってもちゃんと16分で鳴ってくれるしね。
曲調も相まって、黄色譜面でこんなノリノリになれちゃっていいの!?って感じです。
・Knocking Harder
黄色譜面において左壁を単発で置くことは禁止していたのですが(当時はApolloだけ)、赤譜面の時点で左壁四分打ち+右手メロディの混フレをやることが目に見えて想像できたので、「レギュレーションなんて知ったことか!ここで壁の練習しなくていつやるんだ!」という気持ちでガンガン壁を置きました。
それでもやっぱり赤との難易度差はまだまだ大きいもので、このレベル帯の黄色譜面はもう少し早く左壁を解禁していってもよかったのかなぁと今になって少し後悔です。
・Memoryのボス曲たち
春夏秋とそれとなく譜面を作ってしまったのですが、最終的にRecollect Linesではもう赤譜面のようなものとして作ることになり、Winter MEMORYから急いで段階を作ることにしました。
Selenadiaの中盤で、どーーーーん!!と6個押しを解禁した時のインパクトは結構好きです。
μ3とRecollect Linesは、EXPERTからもうレベルが高くて中々触りづらい人も多いと思います。
この2曲はADVANCEDでも歯応えのあるものとなっていますので、そういった人はぜひ触ってみてください。
さて、結局譜面の話ばっかりしてますが、引き続きbright MEMORYの譜面についても語っていきましょうか。
◆ヒステリックナイトガール(MASTER)
曲はマジ最高!!なんですが音ゲー譜面にするの難しすぎ問題。
真面目な譜面にすると終盤がずっと単調な感じにしかならない気がして、ちょっと苦手ですがコンセプト譜面で攻めてみました。
サビに着くまでに怪しい感じを醸し出しておき、サビ後半でそれまでの流れを汲みつつ爆発させています。
とは言え実は全押しで通ってしまうんですけどね。
R.E.D. PLUSくらいまでは全押しで簡単に通ってしまったり組み替えが容易に考えられる配置は避けて譜面を作っていたんですが、段々面倒になってきて最近はあまり考えてません。
こういうのは想定運指を考えて押す方が断然面白いと思っているので。
こういうことを言うと運指の自由度がうんぬんかんぬんと説教されそうですが、そう言う話ではなく、一回は譜面の意図や想定運指がどうなっているのかを読み解いてほしいということです。
この考えは自分が譜面を作る側だからと言うわけではなく、自分がオンゲキを触り始めた時からそう思っていることであり、譜面作成に携わってからもこの考え方は変わっていません。
だってこのゲーム、HOLDの重なりの仕様どころか6レーンで両手を下ろすという対応の仕方すらチュートリアルにはないんですもの。
それでも、よほどの高難易度でなければちゃんと手順がわかるように作られていますし、一件複雑に見えるものは実は手前の配置がヒントになっていたりします(銀のめぐりとかスゴい!曲中どこをとっても手前にヒントがある!)。
ようは、オンゲキは全力空気読み選手権なんです。
配置する側は、レーン・フィールド・譜面の流れや構成によってどうすれば想定する手運びでとってくれるのかを考え、プレイヤーは配置の意図を読み解いて手を動かすことがオンゲキの醍醐味の一つだと思っています。
逆に、難所にするつもりがなかった想定外の場所で運指がわからず苦戦をさせた場合は運営側の負けです。
それは譜面を作った人が悪いです。
話が若干逸れましたが、そんなわけで全押しでバンバン攻略するのも良いですが、想定される手運びを考えてこの譜面を遊んでもらえたら嬉しいです。
純粋に自身のスキルアップにもなるしね。
◆ミラクルペイント(MASTER)
愛を込めて譜面を作りました。
多くは語らないので、譜面から愛を感じ取ってください。
余談ですが、DIVAの譜面について「サイハテ以外は13で作って」という指示だったはずなのですが、どうしてこうなってしまったのでしょうか。
◆HELLO,SOFMAP WORLD(MASTER)
気づいたらスタジオに連行されて歌わされました。なんなんだ。
エイプリルフール譜面って作る側としてはやや重荷なんですが、この譜面に関しては「うーん、心と心!ギャハハハハwww」とかゲラゲラ笑いながら気軽に作ってました。
まあそんな笑ってたのも束の間、本能的Survivor(LUNATIC)とかStardust:RAY(EXPERT)とかを作る頃には、段々とオリジナリティとは何ぞやという気分になってきたのですが、まあこういうことができるのも今のうちしかないし、bright MEMORYだし、まあいいかと自分を納得させていました。
どうでもいいですが、心はもとが3拍子なので、無理やり4拍子に拡張するとちょっと打ち込むのが面倒な感じになります。
なので、実は3拍子のままコピペしてBPMを3/4倍するという力技で対処しています。
BPMが変わってもスクロールスピードが変わらない音ゲー、最高だぜ。(ちなみにバレてないだけでこれに近い技術は結構使われてます)
◆オンソクデイズ!!(MASTER)
あまり行き当たりばったりな作り方はしない自分ですが、この譜面はとにかく思いつくまま気の向くままに打ち込んでいきました。
そんなふうに打っていったら初めのうちは凸凹したバランスの悪いめちゃくちゃな譜面でしたが、最終的には最初から最後まで音速で一気に駆け抜けるような楽しい譜面になりました。
開発陣は全体難的な譜面の作りを嫌う人が多いですが(自分は面白いと思うけどなー)、こういうのもアリじゃん!と思わせられるような譜面ができたと思います。
とにかく12分が至る所で鳴っているので出来る限り拾っていきましたが、トリルは置いたし縦連は置いたし階段は置いたし螺旋にもしたし乱打も置いたしレーンも色々工夫したしベルでも沢山拾っていったのに、それでも鳴り続ける高速フレーズの嵐に「もう12分の配置のストックがないよ!!!」と泣きそうになりながらもラストの配置を捻り出しました。
色々な配置を置いた分、かなり総合力が問われる譜面なので、ぜひ苦手な配置を一つ一つ攻略して頑張ってほしいと思います。
あと、ベルは音速にちなんで340個です。(気づいた?)
◆U.N.オーエンは彼女なのか? – Greater Scarlet(MASTER)
赤譜面に立候補していたのですが、師匠が「オーエンの譜面これ以上作るのしんどい…」と言ってきたので赤紫をチェンジしました。ラッキー。
ピアノをバチバチ打ちたいところでしたが、難易度とか全体の流れとかのバランスを考えて、中盤のピアノソロ半分とサビの一部だけしっかり6鍵で取り、他はオンゲキ要素モリモリで作りました。
ボタンが6個しかないので音の高低に完全に合わせて配置することは不可能ですが、左右の手の弾き方まで考えて配置したので演奏感はバッチリだと思います。
特にサビの右手でメロディ・左手で付点のリズムを刻むところは、ぜひピアニストになった気持ちで弾いてみてください。
◆Ai C(MASTER)
オンゲキと出会った頃を思い返しながら譜面を作りました。
実は稼働するまで一切オンゲキの存在を知らなかったんですよね。
なのでゲーセンに初めて見る筐体が置かれていたときは驚きました。
特に大した理由はなく、デカい筐体に惹かれて何となく1クレ入れて遊んでみることに。
結構面白い。
音ゲーの基本的な部分はありつつも、独特な操作、座りながらプレイできるスタイル、何より新鮮な譜面の見た目に惹かれました。
今になって分かることですが、このゲームは絶妙なバランスの上でギリギリ成り立っています。
自分はあまりロケテスト時代のことをよく知らないのですが、あの時の譜面のまま市場に出ていたら、多分自分は最初の1クレで終わっていたと思います。
時間が無い中、ロケテストから全譜面作り直しをするという判断は本当に英断だったと思います。
呑気に遊んでいるうちは全く分からなかったのですが、このゲームはそれくらい簡単に面白さを崩壊させる爆弾を常に抱え込んでいる状態の危険なゲームでした。
家に帰ってふと「このゲームで今一番難しい曲ってなんだろう?」と思って検索したところ、Ai Novという曲がヒット。
すごくカッコいい。
ここまでできるようになったらもっと面白そう。
そう思い始め、それ以降このゲームに没頭することになりました。
Ai Novがなければ、もしかしたら自分は今この場にいないかもしれないし、オンゲキを続けていたかも分かりません。
そんなことを思いながら、この譜面を作りました。
この譜面は自分のオンゲキの思い出の全てです。
全ての出会いに感謝を。
※余談ですが、Ai Novの階段を組み替えて押す人が多いようで、この譜面の発狂も組み替えて押せるように同色の同時押しを一切使わずに配置しました。
基本的にはオンゲキの譜面は見たまま押せ高校出身の人が見たまま気持ちよく押せるように置いてますが、攻略を楽しむ人はぜひ攻略を楽しんでください。
◆オートファジー(MASTER)
曲を聴いた瞬間に「こいつは(難易度的に)やべーぜ!」と思っていましたが、なんとか13+に抑えこんだつもりです。
BPMが近くて同じくハネリズムのVibes 2k20やSuspiroとは似通った譜面にならないよう意識して、サビは3レーンでやり通すよう心掛けていたのですがラスサビの転調したあたりで我慢できなくなりました。
こういうタイプの曲は、休符を埋めてわかりやすいリズムで打たせることがありますが、個人的には結構邪道な行為だと考えています。
ラクガキスト同様休符は休符として扱うことが曲に対してつける譜面の礼儀だと思っているので、サビも間奏も弾ベルを上手く扱いつつできる限り旋律をガチ取りしています。
演奏感はバッチリだと思うので、休符を感じながら遊んでいただければ幸いです。
◆Malicious Mischance(MASTER)
自分は真摯に曲に向き合ってまっとうに仕事しただけなので私に苦情を言われても困ってしまいますが、MASTERに置ける範囲でやるべきことはやり切りました。
霧の書斎の話と同じですが、こういうのを「つまんねー」と思う人の分「おもしれー」と思う人も星の数ほどいるという、それだけの話ですね。
まあ、思ってた以上に好評だった様子でしたね。
曲の説得性とオンゲキの文化と譜面班の普段の努力のおかげですかね。
ちなみに自分はこういうのだ〜いすき♡
こういうのやロボットプラネットユートピア(LUNATIC)みたいなのを随時作りたいのですが、オンゲキはノーツがレーンの上を通って流れてくる特性上ノーツの追い越しみたいなものが仕様上できなくて(斜めに引かれたレーンに対してノーツが真っ直ぐに落ちてきてしまう等)、中々凝ったものが作れずにいます。
全く別のゲームになりますが、最近で言うと同じくMとMから始まる楽曲のSpecial譜面がお気に入りですね。もちろん自分は100%AMAZING!!です。(ああいう譜面を作りたいなぁ~)
そんなことはおいといて、鍵盤的にはTHE 14ど真ん中みたいな譜面にしたつもりです。
何箇所かArcaea様の譜面をリスペクトして作りましたが、特に終盤の緑2連打が重なっている箇所が本家でも面白くて好きです。
また、最近14+以上で増えてきて14以下では少ない5レーン鍵盤の練習になれば幸いです。
◆青空コントレール(MASTER)
曲自体はサントラからの移植ですが、なんとも歌詞がすごくメモリアルな感じだったので、Memories of O.N.G.E.K.I.のエンディング的な感じの譜面に仕上げてみました。
まあその先に待ち構えているのはバケモンみたいな譜面の数々ですが。
「雲間に消えてくあの飛行機より 遠い未来へ君と行きたい そんな気がした眩しい日」
素敵な歌詞ですね。
譜面を打ちながら会社でうるっときてしまいました。
多くのものが溢れているこの世の中で、永遠に残り続けていくことはとても難しいことですが、オンゲキが誰かの心にずっと残り続けるものとして存在できたのであれば、1人のスタッフとして誇りに思います。
◆Selenadia(MASTER)
0秒〜26秒 Revo@LC
26秒〜60秒 みそかつ侍
60秒〜81秒 Revo@LC
81秒〜107秒 みそかつ侍
107秒〜137秒 Revo@LC
季節のボスは譜面に被りがないように2人1曲ずつの合作で担当する取り決めになっており、どこに入ろうか慎重になっていたらいつの間にか自分のターンが最後の方に追いやられてしまいました。
季節のラスボスということで自分のパワーを最大限に発揮できるチャンスでもあったので、結果的にはよかったと思います。
譜面のパート分けを決める際に、お世話になったRevo先輩を労う意味で「自分はどこでもいいんで好きなところに入ってください!残りは自分が作ります!」と宣言したのですが、何故かおいしい展開の部分ばかりいただいてしまったので全力で応えました。
Revo先輩が打ち込んだものと合わせた後は自分の方で全て調整しましたが、お互いのナイスアイデア部分を強調していくことで最終的には個性あふれる譜面になりました。
難易度的には、Apollo, LAMIAに匹敵する難易度であると同時に、μ3の解禁条件としてチャレンジャーの方には頑張ってもらえるよう、絶妙なレベルになることを目標に作りました。
ギリギリのラインを攻めたので少しヒヤヒヤしていましたが、何とか盛り上がれる瞬間が作れて良かったです。
そして、そんな運営の策に必死の思いで挑戦していただいたスーパープレイヤーの方には本当に感謝しています。
Q. 数日のうちに理論値が出なかったこともちゃんと考えていたんですよね?
A. いいえ……。
譜面の話に戻りますが、ラス殺しはRevo先輩の案をほぼそのまま使い、最後の1小節だけ自分の方で調整しました。
壁とTAPの複合→フリックとTAPの複合と来たからには、最後の1小節はオンゲキのデバイスすべてを使う感じで全部の要素を詰め込みました。
鍵盤とレバーと壁の3要素というシンプルで当たり前ですが、それらオンゲキの基本要素がうまく複合したときの面白さや気持ちよさを自分は昔からずっと追究し続けていましたが、辿り着いた先がこの譜面な気がします。
世間の目はいつも鍵盤地帯ばかりにいきがちで作り手としては少し悲しいところですが(どうしても難所になるところだからしょうがないけど)、この難易度でしかできないような盤面・配置、そしてさらにLime氏による素晴らしく壮大で激しい曲調とが合わさって、難しくも楽しいオンゲキらしい譜面になったと思います。
何というか、手運び・指運びが最高に気持ちよくて、全力でオンゲキしてる感が溢れてたまんねぇって感じです。
とはいえ、難易度的にはかなり高いものになっているので、このレベルがしんどいと感じるユーザーも沢山いると思います。
そんな人たちに向けてエールを送ります。
昔話になりますが、とあるゲームで自分はそれまで全譜面クリアしていたのですが、ある時とうとうクリアできない譜面が登場しました。
それでもめげずに向き合い、4年かけて初めてクリアし、さらにそこから3年経って身体がすっかり大人になった頃にようやくフルコンボを達成しました。
「好き」の一心で遊んでいましたが、その感情こそが1番大切なことだったのだと今になってよくわかります。
上達が感じられない時期も多々ありましたが、そんな時は好きな曲のスコアを伸ばしたり、友達と曲や譜面について語り合ったり、いつでも自分のそばにゲームがありました。
クリアもフルコンボも、達成した瞬間のことを今でもよく覚えていて、ずっと忘れられない思い出です。
どうか皆さんも、オンゲキを好きな気持ちを忘れずにいてください。
それが我々スタッフの一番の望みです。
オンゲキもいずれは本当の終わりが来ると思います。
その時には、自分がこのゲームに向けた熱意が決して無駄ではなかったと思えること、そしてユーザーの皆様がこのゲームを遊び尽くして良い思い出になることを願っています。
きっとまた、どこかでお会いしましょう!
オンゲキ譜面部 みそかつ侍でした。
<はっぴー(犬)>
推しカード:結城 莉玖
がおー はっぴーだよ
最近maimai10周年てことで特設サイトにてコメントを書き、
そちらのほうでは存分に自分語りをしたので
こっちはオンゲキがbrightなMEMORYでかつ4年ということでオンゲキの話をします。
【Star Divine】
これの印象的な箇所と言ったら
やはりスクロールを停止してのポジション・ゼロだと思うのですが、
普通のお絵かきと違っていろんなことを考慮しなくちゃいけなくて
メチャクチャ苦労した覚えがあります。「ゆっくり停止する」もやりたかったし。
スポットライトの形がね、どうしても綺麗にならないの……
そんな苦労もあったので是非遊べるうちにどうぞ!
【ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C】
「気まずい沈黙」でレーンも変化させず何も置かなかったら
本当に気まずい沈黙状態になってしまったので今の形になります。アハ。
結構ネタはわかりやすく入れているので説明するほどではないかな?と思いますが
前半も歌い分けでレーンの方向動かしてたり結構細かい事してるので
気にしながら眺めると新たな発見があるかもしれません。
【ふわふわ時間(タイム)】
レバーでこう、ギターをジャカジャカやりたいんじゃい!!
という思いからレーンでギターを描いてフリックをバンバカ置かせていただきましたが
ジャカジャカやる部分ずっとネックを伸ばした為、
ハチャメチャにネックが長い。まあええか!
【Hide & Attack】
歌い分けといったお遊び要素から、3レーンを両手で捌かせる脳トレチャレンジ要素、
連続フリック体験、6レーンは敷くけど極力3つ押し等制約をかけながら作りました。
この辺の難易度を意識するときは出来なくても「あそこが出来るようになればなぁ~」
といったコメントがしやすいもの、を目指している感じです。
ゲーム独自のギミックで難しくなるのはmaimaiで近いことを感じており、
もうちょっとこういった提案はやりたいんだよな~~~って思ってます。忙しいけど。
【彗星ハネムーン】
ホントは最初と最後の全押しも緑単品だったんですが、
様々な人の説得を受け現在の形となりました。モス。
緑と左右の壁とフリックで出来るフィジカルのレパートリーで勝負!
尖ってはいますが、難易度的にもいい感じの所に落ち着いたかなと思っています。
ユーザーさんからは対戦相手も緑色じゃないんかい!みたいなツッコミを受けましたが
対戦相手は基本事前に決められてるのと、そこまで気が回りませんでした…YURUSHITE
【絶対にチョコミントを食べるアオイチャン】
緑と青でいい感じにチョコミントっぽい涼しいレーンカラーになるかな?
と思って敷いていますが、実際やってみると一癖二癖ありますね。
キーボード地帯は「流石にうるさすぎる」とのことでナーフされたバージョンです。
初稿はキーボードを叩き壊すかの如く物量が……スミマセンでした
【2112410403927243233368】
ぐぬぬ、最近のオンゲキはすぐ6レーンになって指押しを要求してきてイカン!
もっと力こそパワーみたいな!そういう方向性のくれ!!と思ってたので
求められる要素が本家にも近い楽曲で作りました。Dazzle hop等を参考にしています。
一応自分でABは出しているので、指押し苦手だけどこれ出来る!って人は
自分と近しい何かを感じて頂けるかと思っています。
メチャクチャ好みが分かれるだろうと思うし
サポセンで「連打ばかりで芸がない」とかいろいろご意見いただきましたが
日和って指押しを入れたらコンセプト崩壊しちゃうから……YURUSHITE
【I got a gig tonight!】
「そろそろオリ曲やってもいいですか 出来れば莉玖がいいです
推しカード超開花してます やる気ありますよろしくお願いします」
という感じでものくろっく氏にお願いしやらせていただきました。
莉玖のカラーと白を重ねることで表現したかったものは……ネオンの光!これぞロック!
チカチカさせられたらもっと雰囲気でるんですけど流石にそれは厳しいと。
現状の情報量でも処理的にはかなりギリギリをせめさせてもらっている…というか
てんこ盛りにしたらハチャメチャに処理落ちさせてしまったので
結果現在の形になった感じです。盛り方ムツカシイネ
こちらの楽曲は4th Anniversary Liveで披露され、無事私は昇天しました。
莉玖は実在した……
——————————ここまで譜面の話——————————
あとせっかくなのでイベントランキングの話もします。
携わってるゲームは可能な範囲で実装しているものに触れておきたい!!
がモットーなので開催しているイベントランキングも
皆さんと一緒にTOP100狙いでいくつかちゃっかり走ったり。
……作ってる譜面とかで割かし何走ったかバレそうな気もします。
あ、当たり前ですがお店で自腹です!!!!!お店に貢献!!!!!
お賃金を筐体に流し込み!!!!!PDCAサイクル!!!!!(用途違い)
ボーダー付近にいるときいつ出し抜くかとか、最終日の着地点を予想するとか、
ポイントをキリいい感じに調整してみたりだとか、
順位が近い友人と連絡を取り合って連番を狙ってみたりだとか、
ルール的に天井があってないようなものなので
スコアを狙うやり込みとは別の楽しみ方というか、独特な雰囲気があるんですよね!
これは実際に走らないと温度感を感じられないのでいい体験になりました。
話してたらまた走りたくなってきたな……!?ではまたお会いしましょう~~
<ロシェ@ペンギン>
推しカード:井之原 小星[ダラドル・コボシ]
大量の楽曲追加にカードの追加、沢山の隠し要素で
オンゲキ bright そしてbright MEMORYはまさにオンゲキの集大成とも呼べるくらいの
大ボリュームになったかと思います。
皆さんはどこまでMemory CHAPTERを進められましたか?
僕は「5」の方も「17」の方も解禁出来て、END CHAPTERまで走りきっております。
音ゲーにおいて、生産者責任は取れば取るほど良いとされています。多分。
これは譜面に限らず、仕様やイベントなども含めて。
最近は音ゲーの譜面制作に専門として携わる方も増えてきましたが、
「作ったよ!みんな遊んでね!俺はやってないけど」みたいな、
リリース後に遊んでいない人を見るととても寂しくなりますので、
譜面制作した事を公言しているならば(もちろん公言してなくても)、
そのゲームを楽しく遊んでる所まで発信して親善大使になってほしい!と思います。
音ゲーであればゲームの肝となる譜面作成をしている人ほど、
本番環境で本気で考えながら遊んでいないと、評価点も反省点も見つからないし、
仕事でプレイするのと市場でプレイするのでは感じ方が全然違いますし、
どこかでお仕事に対するモチベーションが崩れちゃうと思うんです。
ただ作ってるだけでは次に繋がらないです。本気で遊ぼう!
さて、恒例の制作させていただいた譜面のお話です。
・君のStarlight Road(EXPERT)
ベルや弾やレーンでたくさんの☆を散りばめました。
白い丸で囲われている部分はアドリブ要素だと思っていただければと。
全体的に、なんとなく本家様に合わせた部分が垣間見えるかもしれません。
そしてこの曲は本家グルコスさんの演出が本当に素晴らしいので
是非そちらも遊んでみてください。
コラボにてグルコスさんの方にもオンゲキの曲を数曲提供させていただいていて、
どれも演出や魅せ方が素晴らしくて筐体の前で一人拍手してました。
グルコスさんの場合、背景演出がプレイ中にダイレクトに目に入ってくるので、
体感スピードや感情にも大きく影響してきて、
その結果、譜面の魅せ方や手数、局所的な難易度が、背景演出と共に
曲の盛り上がりや感情曲線とシンクロしているとやたらと感動して
マジで泣きそうになります。
・Handmade Good Day(EXPERT)
セツナの「しょうがないな…」でそっと手を添える所、
目が合ったり、ハートをくっつけたりする所、
有栖が「うん、おいしい…」と言った時に青レーンだけでなく
赤のレーンを少しだけ揺らしてる所が拘りポイントです。
自分で作っておきながら「てぇてぇ…」って気持ちが溢れました。
・よんでミラクるん!(MASTER)
ピンチや変身の際にビームが盛り上げてくれます。
テンション高めの曲は体動かしてこそでしょ!ということで
難易度はそこそこに、かなりフィジカルな譜面になったかと思います。
サビの終わり際の両壁ドン!が最高に合う曲だと思うので
そこで最高な気持ちになっていただければ嬉しいです。
・White Magic Night!(MASTER)
雪景色を思わせる雪の結晶を散りばめました。
「何気ない顔した君が振り向く」の所にCRフリックを配置しているので、
キャラがこちらに振り向いてくれます。
是非そこで推しと目を合わせて恋に落ちてください。
その際ノーツも落として構いません。むしろ落として正解。
そのままイルミネーションの中をデートしましょう。
サビのラストの演出、アマリリス氏に拍手されたので多分良かったんだと思います。
クリスマスシーズンになったら特に、この曲を沢山遊んでみてくださいね!
・ミライメモリーズ!(MASTER)
以前チュウニズムとコラボしていただいた駅メモと、
オンゲキでもコラボさせていただけました!
今回譜面を作るにあたり、先方様にパート分けを記した歌詞カードを
特別に送っていただけました。
おかげさまで、歌っているキャラクターにほとんどの部分でレーンの色を
合わせることが出来ました。本当にありがとうございます。
美子さんは、デフォルトは緑色なので緑のレーンで描いてますが
もしブルーライセンスを持っていらっしゃれば
オプションでレーンの色を変更してアピールしてみてくださいね!
カラフルレーンではなく通常のレーンで描いてるので、
ボタンを押すとチェックインする時のように押下される所がポイントです。
余談ですが、コラボイベントにて全オンゲキキャラをゲット出来ました。
でんことシューターズを同じ車両に編成してゲーセンを巡ることが出来て
とても楽しい小旅行が出来ました。
・B WiZ U(MASTER)
「イイですね!これテンション超上がりますね!」と、初めて聴いた際の印象そのままに
ノリ全開の直球譜面になったかと思いきや、結構な数の壁が
宙を舞っているので特色が出た気がします。
ノリと勢いを重視する時に特に大事なのが「オトす」部分を
説得力を付けて作ることだったりします。
これは音楽制作でも譜面制作でも、その他のクリエイティブなものでも、
大袈裟に言えば人生においても大事なのではないでしょうか。
メリハリや展開は何においても大事です。
と言いつつ最近ダラけてるので譜面の作り方から人生を見つめ直します。
まぁそんなことは置いといて、ノリノリで楽しんでみてくださいね!
・竹(MASTER)
一面に広がる緑の暴力、BPMの暴力、変拍子の暴力を感じられるよう
悪意を込めて配慮して作成しました。
全力で竹を捌いて切りまくってみてください。
最後の1ノーツまで気を抜いたらいけません。
竹と笹は違うって歌詞の中で言ってるのに、パンダが映ってるからって理由で
『【SR】高瀬 梨緒[巷で噂の看板娘]』がアサインされたの一周回って正解な気がしてます。
・Memories of O.N.G.E.K.I.(EXPERT)
制作させていただきました。
大ボスの後に遊べるようになるエンディング曲だから
そんなに盛り上げたりテクニカルにしなくてもOKとのことでしたが、
この集大成の作品を飾るエンディングの楽曲なのでどうにか印象を残したいと思い、
譜面自体はオーソドックスにするとして、どうやって表現するべきかを色々考えました。
HEADLINERは各キャラクターに焦点を当てた演出を、
Memories of O.N.G.E.K.I.は作品そのものにフィーチャーした演出として
カラフルレーンで描いた歴代のキャッチコピーを配置。
キャッチコピーが流れている部分は20秒以上あるので、
さすがにタップやベルを置いたりしないと間が持たないのでは、と思ってましたが、
うさぎランドリー氏と相談して、この曲調にこれだけのエモさが加わった演出であれば
きっと大丈夫!!ということで
約20秒何も操作を必要としないものでいく決断をしました。
やってみて、皆様の反応を伺ってみて、本当に良かったです。
商業譜面でコレをやるのは結構勇気要りますね…。
一度に表示できるカラフルレーンの最大関節数ギリギリまで攻めてるので、
描いてからの調整が大変でした。
他、細かいところでいうと、初めて壁ノーツが出てくる所が
ゲームのスタート時のSEが鳴る場所だったり、
「オンゲキ!」の声に合わせてキャラが決めポーズ出来るよう
その部分はCRフリックのみ置いてたりしてます。
余談ですが、初めてこの曲を聞いた時、「オンゲキ!」の部分で
これまでの色々な感情が一気に湧いてきて目から放出されてました。
・神々が恋した幻想郷(MASTER)
かなりGenesis のようなドコドコの交互打ちが目立つ形になりましたが、
それ以外の場所も壁バスや壁スネアがハマると気持ち良い、
両手でバシバシと打ててゴリゴリの物量が楽しめる譜面になったと思います。
是非、練習して物量を捌けるようになってみてくださいね!
・涙隠しておんな道(MASTER)
レバーをマイクに見立てて楓さんになりきって、
コブシを利かせる感じで動かしてみてください。
演歌の番組と言えば頭上から花びらが舞い散る演出、ということで
降り注ぐ弾を花びらだと思って遊ぶとオンステージ感が増すはずです。多分。
・無敵☆moment(MASTER)
本家グルミク様のホールドの形や、
本家再現のギミックを入れる隙があればぜひ入れたいと思い、再現しています。
フリックする際は是非フェーダーをバシッとキメる感じで弾いてみてくださいね!
グルミク様側の譜面、どれも物凄く気合入ってるのが伝わってきて最高でした!
あとクラブにゲキチュウマイの筐体が鎮座しているルームを見かけるたびに
いいねを押してしまいます。
・Geki Geki!! 激闘Break Out!!(MASTER)
曲のテンション最高なので全力で勢いを感じられてキメられる譜面を目指しました。
歌唱パートにノーツやレーンの色を合わせてます。
「レッツゴー!!」や「ジャッジメントナックル!!」や「ブレイク!!」で
カメラ目線でポーズを決めてみてくださいね!そして爆発だ!
・キュアリアス光吉古牌 -祭-(MASTER)
ツモの部分で、「右手でレバーを動かしながら親指でボタンを流すように押したら
牌を倒してるモノマネが出来る!!」って盛り上がりましたが、
無理がある、分からない、手が痛いって理由でボツになりました。妥当。
・マチガイサガシ(MASTER)
ストレートな譜面をベースにしつつ、
なんとなく歌詞やテーマに合わせたことが垣間見える要素を混ぜ込みました。
深読みすると分かる歌詞合わせの部分は、普通に遊ぶ分には
何も違和感が無いようにするのがミソです。ちょっと弾避けだったかな?みたいな。
「実は…」みたいな歌詞合わせも、噎せ返るほどの歌詞合わせも、適材適所、空気が大事
・サンダーライン(EXPERT/MASTER)
東京ドールズ本編ではファクトリーからの配信によってお披露目された楽曲。
オンゲキではライブ会場の背景で遊ぶことが出来るので、
フィールも思う存分放出できるのではないでしょうか。
EXPERT,MASTERともにチームBの3人のイメージカラーを引いてみたり、
歌っているキャラクターに合わせて線の色を変えたり、
雷の形をしたフィールドやラインなどを散りばめ、楽曲を盛り上げました。
間奏で譜面とともにプレイヤーの体の動きのボルテージも上がるので、
チームBのように、ぜひダンサブルでパワフルなプレイスタイルで遊んでみてください!
・ Ἀταραξία(LUNATIC)
LUNATIC専用楽曲ということでバトルBGMなのもあり、
敵と戦っている演出を多く取り入れました。
最初のラインはもちろん、ドール達のカラーを表しています。
9人の他に、忘れてはいけないドール達も。
ギアに鍵を差し込んで戦闘開始。
後半のBOSS BATTLEではリーパーの爪を模した弾幕を掻い潜り、
MONOLITH BATTLEではモノリスからの放たれたピグマリオンの猛攻を避けつつ
敵へのダメージを与え続けてください。
見事ABFBNDで倒せれば、斑目所長のセリフが称号として手に入ります。
・永遠メモリー(LUNATIC)
東京ドールズコラボ第2弾で何かしらのLUNATICを追加しても良いとのことで、
ここはぜひ永遠メモリーをやりたい!と申し出て、さらに楽曲の尺やプレビューを
通常譜面と異なるものにさせていただきました。
実装されたプレビューを筐体で聴いた時に泣きそうになりました。
DOLLS9人をどうしても表現したかったので、
色が多くて中々視認しづらい譜面になってしまったかもしれませんが、
そこはLUNATICということでどうかご容赦ください…
ノーツデザイナー名にTHE GARDENと書いた通り、
カラフルレーンの配置はドルステでの立ち位置を再現している箇所があります。
見事ABFBNDで倒せれば、ルリちゃんのセリフが称号として手に入ります。
第1回、第2回のイベント称号とLUNATICの楽曲別称号で
DOLLS9人の推しアピール称号と、
カナさん、斑目さん、ルリちゃんのセリフ称号を差し込めました。
小鳥遊さん(ノーツデザイナー)にἈταραξίαをテストプレイさせて、
指摘された箇所を修正して完成となりましたので、
ちょっと強引ですがこれが防衛大臣要素ということで…。
プロジェクト東京ドールズのスタッフの方に今回も
サンダーラインや永遠メモリーのパート分けの詳細を送っていただき、
そのおかげでレーンカラーを合わせることが出来ました。本当にありがとうございます。
そして形は変わっても、物語を最後まで紡いでくださったことは感謝の念に堪えません。
すみません、ただのファンの感想になってしまいました。
奏坂ドールズのイラスト、色々と案を出させていただきました。
ラフの段階から完成度が非常に高く、特にあかりのキリッ感が
ドストライクでエモくて、初めて見た時に目が潤んできたのを覚えています。
覚醒人形の衣装を身に纏ったあかり、つむぎ、セツナの文句無しのカッコ良さと
ヤマダちゃんの日常そのままにダラドルをしている小星を
生み出してくださったデザイナーの方に全力で感謝しています。
・光焔のラテラルアーク(MASTER-前半)
ベルがパァン!と弾ける所までを担当しました。
あの弾ける演出の部分、どうやったら盛り上げられるかを
真夜中にものくろっく氏とずっと相談して
想像してた通りの動きが出来上がった瞬間に飛び跳ねて喜んで
大国奏音氏に見せたら「SEのベル散らばるとこ最高!」(原文ママ)と
お墨付きを頂いたのであの演出は最高です(全力自画自賛)
前半は物量があれども視覚的、手順的には押しやすい配置にしております。
広がってゆくホールドや、フィールドの左右に広がる虹色のカラフルレーンの部分で
ラテラルアークが輝く空に居るような浮遊感を感じていただければ嬉しいです。
そして後半はじゃこレモン氏が大暴れしております…がんばれ!(投げやり
・怨撃(LUNATIC)
ものくろっく氏が日夜悩みながら弾幕を作成し、
開発内では弾避けが一番上手いらしい僕が出来上がったものをテストプレイし、
繰り返し修正をして完成度を上げていったのですが、大変時間が掛かりました。
その分攻略しがいのある最強の弾幕譜面になれたのではないでしょうか。
パートごとに被弾しないで抜けられることは勿論確認していますが、
それを2分間通して揃えるのはあまりにも困難を極めるでしょう。
称号獲得を目指して、頑張ってみてください!
・怨撃・真(LUNATIC)
その怨撃の譜面を魔改造したのがこちらになります。
今作のオンゲキのテーマである「Memory」に因んで、
今までの弾幕譜面で見たことのある特徴的な弾幕をパワーアップさせて再登場させました。
プレイ中に懐かしむ余裕は全くないと思いますが、
弾幕ごとに「〇〇地帯」という名前で呼ばれることで、
今では遊べない楽曲にも思いを馳せていただければと思います。
譜面のレベルは0、敵レベルも1なのでオマケ的な位置づけであり、
一生クリア者が出なくても良い、世界に1人か2人くらい
頑張る人が居れば良いというスタンスで作成しましたが、
予想を遥かに超えた早さと人数で攻略され、スタッフ一同驚愕いたしました。
本当にクリアさせないのであれば制作者側がクリア出来そうになってる時点で
ダメなのかもしれないとも思いましたが、
ただ単に不可能なものを置いても楽しいと思えるかは作り手側としても全く分からず、
少なくとも自分の力量では、
絶望的だけど挑戦したくなる絶妙な難易度の弾幕譜面を作れるかは、
ほぼ博打のようなものになってしまいますので、今はこれが精一杯です。
ベルもほぼ置かなくて良いのではとか、
被弾一桁じゃないとクリア出来ないように調整しようかなどと思ってましたが
流石にそれはちょっと…とのことで今の調整になりました。
「この地点まで到達した時にどれくらいの希望や絶望を見せるか」を想定し、
ベルの置き場所、弾幕の攻略方法の違いなどを考え配置しておりましたが、
思ってたより希望を与えてしまったかもしれません。
奇しくも、怨撃・真は想定とは少し違う流れになりましたが、
想定以上に楽しんでくださるプレイヤーが多くて良かったです。
クリアすることは困難を極めますが、ぜひ虹色の称号獲得を目指して
頑張ってください!自分も頑張ります…
こんじきニャン、どこかでまたお会い出来たら嬉しいですね。
はい、というわけで譜面のお話でした。
オンゲキ4th Anniversary Live、最高でしたね。
終了してからも数日間は余韻に浸り続けてました。
今回は特に、エモーショナルが爆発した方も多かったのではないでしょうか。
シューターズを演じる声優の皆様から、
オンゲキに対しての愛がひしひしと伝わってきました。
Memoryチケットを購入して参加してたので、
関係者席がどうなってたかは詳しくは知らないのですが、
後で聞いた話、みんな感動のあまり号泣してたらしいですよ。
多分、このあと出るであろうBlu-rayを見返しても
その舞台の素晴らしさに泣いてしまう気がします。
現地で参加した方は当日を思いだして、
参加出来なかった方も、映像を通してライブのエモーショナルを
感じていただければと思います。
今はチュウニズムチームに居ますが、オンゲキチームから呼ばれれば
いつでも駆けつけますので、今後ともよろしくお願いします。
これからも末永く、オンゲキが愛され続けますように。
<小鳥遊さん>
推しカード:皇城 セツナ[てきぱきリサーチ]
↑せっちゃん顔が良すぎ。せっちゃん顔が良すぎ問題があります。
オンゲキ4周年おめでと~~~~!!!!
というわけでこんにちは。小鳥遊さんです。
今回も譜面について語る機会いただけましたので、
あまり作れてなかったですが作った譜面について語っていこうかなと思います。
・TEmPTaTiON
あまりにも曲が良すぎる……
曲が良すぎるので、maimaiでも譜面作ったのにこっちでも作らせていただきました。
全体的なパーツを私が打ち込んでから、緑化委員長に色々いじってもらって、
再度私とクオリティーリーダーのものくろっくパイセンでこねくり回した感じです。
サビにある6レーンをビームで隠すやつは、ものくろっくパイセンのアイデアです。
こうしたい!ってのを最初聞いたときは「本当に対応できるか????」
と思ってましたが、いざ筐体で遊んでみると自然と取れるんですね~~~~
そんな発想したことなかったので、とんでもない人です本当に
maimaiでは「でらっくす」のボス曲として登場したこの楽曲も、
オンゲキではだいぶ可愛く遊びやすい感じになりました。
興味を持ったらmaimaiの譜面も遊んでみてね!
・タイガーランペイジ
CHUNITHMの譜面に影響を受けすぎマン参上!!!!
この曲の音を惜しみなく叩くあの譜面があまりにもマッチしすぎだったので、
オンゲキでも好き放題やらせてもらいました。
2回目のBメロのほそ~~~い所で弾をよけながらHOLDするところは、
元々端っこに弾が飛んできてるだけだったのですが、
ものくろっくパイセンが弾を全部つかんで真ん中にエイヤッ!と、
見事にあれが誕生したわけです。曲調とも相まって、かなりいい感じになりました。
「ああいうの、一度やってみたかったんだよな~~~」って言ってました。
・サイハテ
昔からこの曲めちゃくちゃ大好きだったので、
若かりし頃に△□×〇の4ボタンだけで破滅させられ続けた思い出の曲です。
オンゲキに収録されるって聞いて音速で候補者として名前書きました。
オンゲキというゲームの特性上、8分で「ぜ~んぶ同時押し!」で突破できちゃうと
もったいないな~~~と思って、ずっと「8分でズルができない面白い配置」を模索していました。
譜面の方向性について話していた時に、
ものくろっくパイセンが「カーテン、やりたくない?」と提案してくれたので、
サビはカーテンを引かせてもらいました。実際DIVAもHOLDめちゃくちゃムズかったから印象とはマッチしていましたしね。
アウトロはもう「サイハテのアウトロといえばこれやろ」みたいなのをやらせてもらいました。普段は16分大好き!!バリバリ~~みたいな人間なので、いつもと違うものが作れてめちゃくちゃ楽しかったです。
・あとがき
稼働初期からずっと譜面を作らせてもらっておりますが、
オンゲキの譜面は本当に作るのが難しいんですよ……
鍵盤バリバリ~~~~みたいなやつは大得意なんですが、
そればっかりだとゲーム性が失われてしまうのでね。
特にSTGとかはあまり経験してこなかったゲームジャンルでもあるので、
譜面の話全部に登場した「ものくろっく」大先輩にず~~~~~~~っとお世話になりながら色々と勉強させてもらいました。
オンゲキの譜面がちゃんと面白く遊べるのは、譜面ボーイズの頑張りはもちろんですが、
この人の影響が本当に大きいと個人的に思っております。
本当にすごい人です。
という訳で今回は急なダイレクトマーケティングをしました。
これからもよろしくお願いします。
<サファ太>
推しカード:珠洲島 有栖[Make UP Future!]
こんにちは、サファ太です。
maimai10周年でコメントを書いた後にこれを書いています。ギリ書くタイミングがあったので本当に滑り込みです。
オンゲキについてはほとんど名前が上がらないので語ることは限られますがせっかくだから文章として残します。
【譜面制作秘話の前に】
そもそも自分がどんなコンセプトでゲキチュウマイを作っているか、
簡単にまとめますと「動き」です。動きに全振りしていることが多いです、
maimai班だったのでそこら辺のセオリーはかなり引き継いでいますが「譜面の見た目」で様々な演出ができるってことが結構苦手だったりします。
歌詞合わせとか直球的な理由がない限りはレーンでお絵描きしたりはできないです、なのでオンゲキの譜面は本当にあの曲が来るのであればやるぞ!!くらいの気持ちでしたが、来ちゃいましたね、この後そのお話をしていこうと思います。
【バイオレンストリガー】
来ちゃった!!!この曲が入る瞬間が自分のオンゲキ譜面デビューと決めていたのでラインナップに組み込まれた瞬間、覚悟を決めました。
はい、メグメグ推しです。既にバレてると思いますが三機種で譜面を作っちゃうほど大好きです。メグメグの為に#コンパス を始めました。可愛い。
はい、このままだとメグメグに愛を叫ぶだけの文章になっちゃうので譜面の話をします。
とにかく弾が乱射されていたらいい!という狂った気持ちで作ったので譜面の難易度は最後に考えました。結果的に、難しくね?けど楽しいのでヨシ!で通った記憶が。
あとは大分暴力的な譜面にしたかったので、物量が普段の難易度よりは多いと思います。
特に気にして作ったところをピックアップしましょう。
・なぶりつくしたいの 全部
違和感ない程度にレーンで遊んでみました。壁も多めで動きに結構振られている思います。
・ぐちゃぐちゃにしたいの 全部
一番レーンとタップがぐちゃぐちゃです。とりあえず6色揃っていたら全押しできるので脳死で叩くのは爽快感ありますね。
・あぁ なんて醜くて あぁ すごくキレイでしょ?
一番の見どころだと思っています。オンゲキは色んな弾があると思いますが、今の形がベストだと感じ、速度も少し早くなっています。
・満たして 抱きしめて
抱きしめるように誘導しています、分かりやすく。意外と壁をクロスすると距離感あったのですがこのまま通していただきました。感謝。
といった感じで譜面の話でした。一曲しか作っていないので少し長めに語ってみました。
初譜面と言うこともあって、みそかつ氏には助けていただきました。恩に着る。
そんな感じでまた会えるといいね、機会あれば。
~サファ太~
<じゃこレモン>
推しカード:逢坂 茜[それいけ!猛獣マスター]
こんにちは~
腕クロス大好き太郎です。
今回はオンゲキにおける腕クロスについて語っていこうと思います。
腕クロスって何?
右手で左SIDE、左手で右SIDEを叩くために、腕をクロスする必要がある配置のことです。
代表譜面:みんな Happy!!(MASTER)
配置する際は基本的にHOLDでもう片方の手を拘束することによる導入が必須とされます。
何に使うの?
特殊かつ大きな動きのため、前後の譜面と大きく変化をつけたいときのワンポイント的な起用が多いです。
クロス状態からホームポジションに戻る際にはかなり勢いがつくため、
壁を叩くなどして大きめのキメとしても使えます。
やる回数によってはだいぶ激しい印象になるため、コンセプトとして腕クロスを多めに入れる際はそれなりに見せ方の工夫・説得力などが必要になってきます。
腕クロス図鑑
ということで今まで僕が作ってきた譜面の中で、腕クロスしてるポイントについて紹介しようと思います。独断と偏見による腕クロス度も合わせてどうぞ。
なおこの数値は譜面自体の難易度に直接関連するものではありません。
これでキミも腕クロスマスターだ。
【ルナティックレッドアイズ】
腕クロス度:☆☆
腕クロスポイント:大サビ後半のアウトロ手前
オンゲキ初製作譜面にしてすでにクロスを入れているわけですが、この配置は「サビの締めとしてひと盛り上がり欲しい!」とオーダーを受けてひねり出したものだったりします。空いた左右のスペースで弾による表現もできて結構気に入ってます。
【100%ちゅ~学生】
腕クロス度:☆☆☆
腕クロスポイント:Cメロ後の落ちサビ前
人によっては持ち替えるかも?なこの配置、想定は腕クロスです。
1番の時よりもテンションが高まってるので手も向こう側に行ってもらいました。
抜けのフリックは初めは壁からの引きレバーにしてましたが、
オーダーを受けて現在の交差運指になりました。
こうすることでギャグアニメ感が出るらしいです。なるほどなぁ。
【ベノム】
腕クロス度:☆
腕クロスポイント:大サビ途中
サビとサビの間で今までと違う動きを入れて一回リセット。
ここ!というピンポイントでの非常に真っ当な使い方ではないでしょうか。
【BATTLE NO.1】
腕クロス度:☆☆
腕クロスポイント:Myosuke地帯
自分が最初に提出した譜面、今見たら両手とも両壁を2往復ずつしてました。ヤバすぎる。
調整役のみそかつ侍さんに大変なご苦労をおかけしつつ腕クロスだけは残してもらっていい感じに個性をアピールできました。
ていうか最終的にクロスしてるのオレの場所だけじゃん。
【空奏列車】
腕クロス度:☆☆☆
腕クロスポイント:大サビ後半
この曲が出たのはR.E.D. PLUSの終盤ということで、前にクロスを使ったときから結構期間が空いてますね。理由としては音数多めの高難易度譜面をよく担当していたというのが大きいです。
腕クロスを入れると当然ながら手が拘束され、Lvの高い曲である程度求められる手数とはあまり両立しません。クロス以外にもいろんなパーツ使えるしね。
なので低難易度のある程度やれることに制約がある中でバラエティを出す手段としてよく使われるアイテムだと勝手に思ってます。
フリック誘導のクロス→そのミラー→連続壁→その中に逆の壁が入ってクロスになる、
とLv12の範疇に抑えつつキレイな発展を見せられたように思います。
【初音天地開闢神話】
腕クロス度:☆☆
腕クロスポイント:1サビ・2サビ後半
こちらもかなり上手くクロスが使えたな~と自負している譜面です。
曲調に合わせて音数は減らして、でも動きはサビらしく盛り上げたくて、しっかりイメージカラーも生かして・・・と一石三鳥くらいを実現できた配置です。
【Mizutama-Tripster】
腕クロス度:☆
腕クロスポイント:アウトロ
両手ともHOLDを押さえて落ち着かせつつ、しっかり曲の終わりっぽさは出したい!ということでクロスを導入しました。クロスした後にちゃんとオープンな両壁HOLDで終わっているのがこだわりポイントです。
【お空のニュークリアフュージョン道場】
腕クロス度:☆☆☆
腕クロスポイント:Bメロ
このあたりからワンポイントとかじゃなくそのパートにおけるメインパーツとして腕クロスを使い始めてますね。自分の中で市民権を得たぞ!と思っていたのかもしれません。
MVの拍手に合わせにいってます。ナンセンス文学見たときからやってみたかった~。
【腐れ外道とチョコレゐト】
腕クロス度:☆☆☆☆☆
腕クロスポイント:サビ・Cメロ
問題児その1。
この辺から人の心をどっかに忘れたような譜面しか作らなくなってる気がします。
サビの最初をパターン譜面にすることは最初から決めていたのですが、前後の手数が多いこともあって意外とサビっぽい圧が出ない。じゃあ、やるか・・・「アレ」を・・・
というわけでBPM260の反復横跳びが完成しました。勢いが出たのでヨシ。
Cメロはものくろっく大先生と一緒に楽しく修正していたら発展に発展が重なり大変なことになってました。とにかく緑を目で追えばなんとかなります。
【YURUSHITE (LeaF Remix)】
腕クロス度:怖怖怖怖怖怖
腕クロスポイント:ラスサビ(?)
問題児その2。自分の担当部分はラスト30秒くらいです。
多分オンゲキで腕交差してる時間の最長記録じゃないでしょうか?
両手を拘束された状態で迫り来るレーザーが恐怖を表現しています。
この合作ですが結構経緯が複雑で、元の担当予定だった人が非常に忙しいとのことで、
自分に製作依頼が来たところで「この曲はヤベエよ!YURUSHITEーーーー!!」と叫んだ結果アミノハバキリさんが手を上げてくれました。た、助かった・・・(いや、やれよ)
しかしここまで回して全部作ってもらうのも忍びない。そんなわけで前半はハバキリさん、後半は3つに切ってその中の1パートだけ担当することになりました。
このパートを選んだ理由はごく簡単、一番メロディらしきものが残っていたからです。
他の作者は誰でしょう。読んでるみんなも予想してみよう。
こんなもんかな~というところで一旦提出したところまだインパクトが足りなかったらしく、ラスト以外はめちゃくちゃHOLD伸ばされたり思いっきりボタンがHOLDの上に乗せられたりと魔改造を受けました。向こう側の壁から内側のボタンに着地、マジで何?
今見ると各々が好き勝手した結果バランス取れててしっかり総合譜面っぽい。
いや~合作って面白いな~!!
【卑怯戦隊うろたんだー】
腕クロス度:卑卑卑卑卑卑卑
腕クロスポイント:Aメロ最後・サビ
問題児その3。
譜面全体としてはオンゲキにおけるクセのある(主に一ノ瀬譜面)配置をリスペクトしつつ、
この曲としての特徴を確保するため腕クロスを極力エキセントリックな方法で導入しました。
音弾超人ゴリライザー(MASTER)を作った人によると「ここまでやってくるとは思わなかった」とのことでした。やったぜ。
【光焔のラテラルアーク】
腕クロス度:オンゲキで一番クロスしてる
腕クロスポイント:いっぱい
自分史上最高難易度にして最大の問題児。オンゲキで本当に一番いい曲だと思います。
自分の担当箇所は主にブレイク抜けてからの後半です。
こちらはWinter Memoryのボス曲ということで、若干今までのMemoryボス曲から傾向を変えたいという狙いがありました。鍵盤地力系に寄りすぎずオンゲキ独自の要素、特に腕クロス要素を目立たせ、初見のインパクトは強く、しかし譜面研究で伸びる譜面を目指したわけです。
で、ペンギンさんにもそれを伝えてガッチャンコしたわけですが…そこからは修羅の道。
まずBPM220が速すぎて最初からしっかりボタンを叩くと全然体力が持たない!
そしてこの速さで腕を交差しながら色々やるのが難しすぎる!!
何度もクオリティリーダーと相談して削ったり、盛ったり、時には全部消したり。
ラスト前のHOLD脳トレしつつ壁→壁→フリックと連続で捌く地帯は製作で特に苦戦しました。当初はもっと細かい配置をしていたのですが「この譜面の一番盛り上がるところとしてクロス要素で走り切る、そしてそのために音取りはシンプルに抑える」と方針を決め直しこのような形になりました。
自分としてはやりきった!というところでもまだ難易度感と見やすさが調整しきれず、各所をみそかつ侍さんとものくろっくさんに仕上げていただきました。
改めてありがとうございました。
手前の6レーンから中央3レーン+赤青2レーンの導入が本当に美しいと思います。
このゲームのボス曲として「今まで音ゲーでやったことない動き」を要求しつつ、非常に研究しがいのある譜面として世に出せたのではないでしょうか。
演出面についても非常に力のこもった譜面となっておりますが、そちらはペンギンさんが存分に語ってくれることでしょう(プレッシャー)
まとめ
なぜ僕は腕クロス大好き太郎なのでしょうか。
やはりCHUNITHMの譜面を長く作っていた影響があるのかなと思います。あっちのゲームでは基本的には運動量の大小がそのまま譜面の抑揚と結びつけられており、その中でも盛り上げのパターンとしてSLIDEを使ったクロスが定番化しています。版権曲のEXPERT譜面とかでは特にわかりやすいですね。
オンゲキにおいて運動量理論を用いると、「ボタンから壁」とか、「レバーから壁」など、操作デバイス間を大きく移動することが盛り上がりの表現の一つとなる、といえます。もちろん盛り上げ方にはそれ以外にもいろんな方法があります。
そしてその中でも「逆サイド壁」への移動となる腕クロスをテンションコントロールの手段として自分は高い頻度で使っている、という感じですね。腕クロス、便利。
ということでオンゲキの腕クロスについて語ってみました。
腕クロスという一要素とっても捌かせ方、構成、見せ方によって様々なレパートリーが生まれることがわかっていただけたかと思います。やってることは同じでもぜんぜん違う印象になるから面白い。
こんな感じでオンゲキ譜面の要素について語る機会、定期的に欲しいですねぇ。フィールド外ノーツについてとか両壁とボタンの同時押しについてとか書きたかった。
オンゲキのストーリーはここで一区切りとなりますが、まだまだこのゲームで遊びたい気持ちはありますので、一緒に遊んでいただける方はよろしくお願いします。
<Redarrow>
推しカード:藤沢 柚子[ギーコギーコでトントントン]
こんにちは。Redarrowです。
また普段話す事が出来ない場を設けて頂いたので色々譜面の話していきたいと思います。
【Xevel】
ちょっと昔めの譜面ですが前回の譜面部会報で書きそびれちゃったので。
この曲はもうとにかくX!ホールドも手の形も弾もレーンもフィールドも全部X!隙あらばX!
まあXを沢山置くのは当然として、オンゲキというゲームでどれだけプレイヤーを動かす事が出来るかに挑戦した譜面でした。
オンゲキで一番運動量が出せるボタンはSIDEボタンです。(以降「壁」と呼びます)
基本的に譜面の意識をリセットする時や、大きいキメに使うのがオンゲキの譜面を作るにあたっての常識的な壁の使い方なんですが、この譜面はかなり躊躇なく壁を置きました。
とりあえず挨拶代わりに逆手で取らせる壁を置いて、壁逆手配置RTA世界記録を塗り替える事に成功しました。多分これが一番早いと思います。
以降も常に壁で攻めて常にプレイヤーを動かせる、そんな譜面に仕上げました。
maimaiとCHUNITHMにも言える事ですが、SEGAの音楽ゲームは体の動きが大きめに付くから面白いと考えています。
動くことが自分の中で解釈一致になる曲の譜面を作る事になると、他2機種も含めてどうしても動きに寄った譜面を作ってしまいがちです。自分の名前を見かけたらそういう奴なんだと思って下さい。
【Suspiro】
大変苦労した譜面でした。
オンゲキにおけるハネリズムの加減が掴めず、どの場所を本気で取りに行って、どの場所を誤魔化した方が良いかを非常に悩みました。
どうしても音取りを誤魔化した時のコレジャナイ感が拭えず、結果的にはイントロアウトロ以外はほぼ全てハネリズムに仕上がりました。
ハネリズムってちゃんとノーツの情報量を削って視界を良好にしないと分からないんですよ、単純なリズムでも誘導が噛み合わないとノーツが捌けなくなるオンゲキだと尚更難しい!分かりやすくするにしてもワンパターンにする訳にはいかないし、頭が痛くなりました。
Vibes 2k20は凄い譜面だったんだなと痛感しました。
【Trrricksters!!】
CHUNITHMで譜面を引用してる場所、オンゲキでもやろう!というところからスタート。
じゃあ何を持ってこようかって考えるとそれが一番難しくて、引用の条件が
・一目でこの譜面は○○だ!と分かりやすい物
・その上で楽曲のリズムにハマるか。(ここが一番難しい)
加えて個人的にやりたかったのが『全てCHUNITHMの移植曲から引用する』でした。
自分の首を自分で絞めていくスタイル。だって適当に持ってくるよりテーマがあった方が持ってきた理由が付けやすいじゃないですか。
以下、例の譜面引用地帯の答えです。
怒槌→宛城、炎上!!→Climax→Xevel
炎上地帯をThe wheel to the rightだと思っていた方が多かった印象です。
やってる事は同じだし、奇しくもCHUNITHMの曲だし、意図しないミスリードが出来上がっていて笑いました。
一番最後まで入れるか悩んだのがXevelです。これ入れたらXevelに全部持ってかれるんじゃないか…?とずっと悩んだのですが、CHUNITHM楽曲かつ一目でどの譜面のコレだ!が分かり易く楽曲のリズムに上手くハマって譜面内容が強いので引用地帯のオチも付く、どハマりだったんです。
14+の難所だけど元よりBPM30遅いし、まあ大丈夫だろう!ヨシ!という気持ちでした。すみませんでした。
ここでネタバラシの話ですが、例の四角いベルは黄色いカラフルレーンの上に尋常じゃない速度のベルを真横から飛ばして出来ています。新しいベルとかではありません、自家製なのです。
【Op.I《fear-TITΛN-》】
「もっとこう、音ゲーの大会の決勝だ!みたいな感じを出して欲しい!」
という今まで貰ったフィードバックの中で一番大変なオーダーを受けた譜面です。
合作の内訳は
0秒~71秒 Phoenix
72秒~150秒 Redarrow
となっております。
難しい所は大体自分の仕業です。
前回のKoPは初めてフィールドが広くなりました。という訳でオンゲキチーム側にまだ出していない隠れたギミックとかありますか?
と尋ねた所、「強いて言うなら動くベル」との返答を頂きました。
動くベルは当時通常譜面で頻繁に使われておらず、君のStarlight Roadで1回出しただけだったので強いて言うなら動くベルが隠れギミックか…?といった微妙な所でした。実際TITΛN以降に通常譜面で頻繁に出てくるようになりましたしね。
それにしてもベルが動いただけでは見た目的に大会お披露目のインパクトとしては弱く、他にも何かしらする必要があります。それが『KoP決勝で体力が1の状態でプレイして貰う』でした。
原案はものくろっくセンパイで、その案を元に譜面を構成した次第です。
結果生まれたのがあの『ほぼ初見必中弾』や『当たりそうで当たらない弾』でした。たった今命名しました。
KoP本番で心配だったのは、オンゲキトップランカーの方が圧倒的動体視力で『ほぼ初見必中弾』を避けてしまわないか、何かの間違いで『当たりそうで当たらない弾』に当たって途中終了してしまわないかでした。
HP1になる弾に当たってくれないと今回限りのコンセプトが崩れちゃいますし、何かの間違いで弾にやられて途中終了なんてしたら観客の方も初めて聴く曲の途中で勝敗が確定してしまって何とも言えない事になりそうですし、かなり危ない事をしていたので本当にハラハラしながら決勝を視聴していました。(KoP出場者の皆様本当にお疲れ様でした)
『ほぼ初見必中弾』の安置を完全に削って決勝だけ本当に必中にして実装後にしれっと直す事は可能でしたが、ゲームセンターでこの譜面が遊べるまでの資料として決勝の動画は当然残ります。
ここで皆さん実装される前のこの譜面をじっくり見るかと思うのですが、その段階で「これ回避不可能譜面じゃん!」とは思わせたくなかったのです。
ほとんどの方は気付いていると思いますが、他ヵ所で実装後にしれっと直すは実際にやっていて、KoPでお披露目された譜面と現在ゲームセンターで遊べる譜面は若干異なります。
HP1になる弾のダメージは勿論、道中の弾もちゃんとレバーを持たないと被弾する仕様に変更してあります。大会本番の譜面は当たらないのが分かってしまえばレバー持たなくて良いですからね。
そんなこんなで(主にギミック周りで)苦労して完成したのが今の譜面になります。
TitaniaとOpferは自分自身も当時配信された時にプレイヤーとして立ち向かったとても思い入れのある楽曲でした、もう3年以上前の話です。
自分はCHUNITHMチームの人間ですが、当時オンゲキ稼働時にPhoenixくんに誘われて始めたオンゲキがきっかけで今この場所に居ます。自分にとってオンゲキは正真正銘人生が大きく変わった音楽ゲームになりました。
皆さんにとってオンゲキはどんなゲームですか?
人それぞれに様々な想いがあるかと思いますが、少しでも多くの方の良い記憶、思い出に残るゲームになっていたら嬉しいです。
以上、Redarrowでした。
<譜面-100号>
推しカード:星咲 あかり[CHUNITHM衣装]
Crackin’ DJは全曲クリアできる感じの譜面-100号です。好きな曲はduring the nightです。あのゲーム、チュートリアルのミスり方がすごいパターン数あるので試せる人は試してみてね。
というか会報書く回数多くね?さすがにネタないよ?という感じなので完全未公開の自分なりの譜面の作り方(各タイトル汎用)を書いておきます。
① 曲を覚える
② 曲を確認する
③ とりあえず打ち込む
④ 実機で想定との差分を確認する
⑤ 現実的な案に落とし込む
⑥ 他の人に遊んでもらう
⑦ 整える
まぁ普通ですね。OODAループ感あります。
① 曲を覚える
単曲リピートで仕事しながら40時間ぐらい聞いています。
どんなときでも脳内リピートができるようになると、作業外のタイミングでも
いろいろ捗ります。特にサウナとかスマホを触れないタイミングでもアイデアを考えられるといいです。
② 曲を確認する
ほぼ①と同じ流れです。あの細かいところ結局どうなんだろう、とかそういう確認ですね。波形を出しながら再生速度を変えていろいろ確認します。
③ とりあえず打ち込む
ここで初めて譜面の入力作業開始です。①で曲の展開、②でリズム合わせはできるので、もともと貯めてあるアイデアをいろいろ打ち込みます。ここでは難易度調整とかできるかどうかとかは気にせず、とりあえずどんどん打ち込みます。
④ 実機で想定との差分を確認する
ここで大体まともにプレイできないものができるのですが、内容よりも新しい発見を探すことが重要です。いいものが見つかればそれを一番美味しいところに持っていき他を全部作り直す、といったこともよくやります。
⑤ 現実的な案に落とし込む
ここで譜面内での難易度バランスだったり情報量バランスだったりを調整し始めます。オンゲキだとフィールド形状だったりレーンだったりの難易度に関わらない変更が多いです。自分の場合大体底上げですいろいろ。
⑥ 他の人に遊んでもらう
他の人に遊んでもらいます。これが本当に重要。人のプレイの反応を見ることで、どうするべきかを考えます。もちろんプレイした後の意見も聞きますが、プレイの反応を見ることのライブ感は本当に重要で、プレイしてもらうときは必ずプレイを見るようにしています。このあたりコロナ禍でだいぶやりづらくなったのが厳しいです。各種ロケテストとかも同じことが言えると思っていて、感想を聞くよりも自分でちゃんと遊びに行くことを心がけています。
⑦ 整える
単純に左右のミラー配置ができているかとか、細かいところ修正です。オンゲキだと弾の整形とかをここでやってます。
聞き込み1週間作業1週間で全体で大体2週間ぐらいでしょうか。わりと時間かかってます。難しいね。
<音撃譜面部>
オンゲキbrightの開幕を飾った「SUPER AMBULANCE」、
そしてオンゲキbright MEMORYの大ボスとして君臨した「μ3」「Recollect Lines」は音撃譜面部による合作です。
それぞれまとめ役の譜面部からコメントを頂いています。
■SUPER AMBULANCE
0秒~21秒 アマリリス
21秒~40秒 うさぎランドリー
40秒~60秒 ものくろっく
60秒~79秒 Revo@LC
79秒~108秒 アマリリス
108秒~127秒 緑化委員長
127秒~ みそかつ侍
また会ったな。みそかつ侍です。
この曲に関しては元々合作の予定ではなかったのですが、曲が届いて聞いてみると色々なフレーズがごった煮されていた感じだったので、皆で合作しよう!という流れに自然となりました。
BATTLE NO.1の時以上に各パートの特色がよく出ていて、やっぱり合作っていいなあと思わせる譜面ですね。
個人的には師匠の左手でTAP・右手でレバー操作をするところがツボです。
このゲームのこの動き難しすぎワロタ。
緑化先輩のところでダメ押しでもう一回来るのもイイですね。ちゃんと押せないけど。
最終的に自分のパートに当てはまるピースが中々出てこず、普段はあまりないのですが自分と師匠の意見が中々合わず2時間ほどバトルをしてしまいました。
いくつかの案を置いてみてはどちらかが納得できず没にし、長い口論の末グねり鍵盤が当てはまったときは筐体の前で二人とも「キターーー!これだ!」と叫んでいました。
喧嘩するほど…ってね。
■μ3
0秒~22秒 ロシェ@ペンギン
22秒~31秒 みそかつ侍
31秒~52秒 アマリリス
52秒~67秒 みそかつ侍
67秒~82秒 Redarrow
82秒~113秒 ものくろっく
113秒~129秒 譜面-100号
129秒~154秒 うさぎランドリー
154秒~小鳥遊さん
ものくろっくです。
LAMIA、Apolloを越えるレベル15最強の譜面にするよ、という言葉を皆に投げかけつつ、いやその2つの譜面ですらまともにもうできないレベルなんですが一体何置いたら説得力のある譜面が作れるのよ、とセルフツッコミをしながら作って合体させた譜面はそれぞれのフレーズ毎の魅力はありつつ、意外となんとかなるのではという所感でした。
(この合体させて全然調整でなんとかいける感は皆の空気読みレベルが高まった結果でしょうか!)
その中でも特に全員からバチボコに怒られた100号氏の人間の限界を300周ぐらい越えた運指難と、ただただ意味わからないとあしらわれた自分の最後4小節を1.2倍まで加速させる案は削られましたが、完成形の譜面と初稿譜面のニュアンスは結構近い形なんですよね。
難易度バランスは各自取ってもらいつつ、一番調整が大変だった箇所はやはりうさぎランドリーくんの担当箇所ですね。最初は9レーン系で攻めていましたが、9レーンで難所を担うって結構厳しかったようで、何を叩いてるかが分かりにくく、覚えゲー感も強い。色々話し合った結果着目したのが、とある部分に置かれていたω4の縦2連地帯でした。そこから発想を膨らませていき、難易度としては最大値となるこのフレーズは、ω4をいかに強化してかつ難所が隙間なく連続で降ってくるようにできるか、がコンセプトとなり今の形となりました。
この楽曲と譜面は、サウンドチームと譜面班が、μ3という“私たちの始まりのワード”に対する想いを集結させてできたものとなります。
末永くお付き合いいただければと思います。
■Recollect Lines
0秒~34秒 ロシェ@ペンギン
34秒~52秒 アマリリス
52秒~76秒 緑化委員長(barrage designed by アマリリス)
76秒~94秒 みそかつ侍
94秒~118秒 じゃこレモン
118秒~150秒 うさぎランドリー
150秒~ Revo@LC
うさぎランドリーです。
もちろんこの曲には並々ならぬ思いを拗らせていたところはあるのですが、「まあ流石に調整役やるっしょ」ぐらいのノリで抜擢された時はうそ~んという気持ちになりました。
なんだかんだやる気満々で調整させて頂きましたけれども!最終的には全員であーでもないこーでもないしてたので調整役という意識もあまりないんですけどね。
進行に関しては、最高難易度の合作の度に皆の意識が「何かヤバいことしないと!」という方向へ引っ張られ、合体して悪魔的な初稿が生まれるところからスタートするのは最早恒例行事ではあったのですが、今回ばかりは特に「今後これを超えるものは本当に生まれない」という意識で作ったこともあってか、それはもうカオスな初稿が誕生。
方向性はそのままに修正を重ねていった後に、「この方向性のままではダメだ」と自分とみそかつ侍君の意見が合致。
そこに対する明確な解答もみそかつ大先生が提示してくれた(←神)ので、途中で大幅に構成を変える方向に舵を切り、全体が出来てきた後は主にみそかつ大先生協力のもと、締め切り過ぎてもギリギリまで微調整を重ね出来上がった譜面になっています。
ちなみにみそかつ大先生はSSS+出してました。すごすぎワロタ。
また、ALL BREAK達成者がこんなに早く出るということも全く想定しておらず、数か月単位で時間がかかるものとして調整していたため、開発陣一同度肝を抜かれました。
本当におめでとうございます!そしてそれだけの熱量を向けて頂いて感謝です…!
…話を戻しまして。
正直に言うと調整は困難を極めました…。
・ただ1曲最高難易度に君臨する楽曲の難易度感
・これまでの集大成とも言えるイベントのラスボス楽曲というカリスマ性
この2点がひたすら我々譜面班を悩ませ続けました。
中でも「どのぐらいの人数がまともに遊べる難易度にするのか」というバランスを探るのが本当に難しく、意見のぶつかり合いになりました。
もちろん多くの人に楽しんでもらいたい、でも唯一の15+という存在はそう簡単に遊べていいものではないのではないか、LAMIA、Apolloをひたすら努力して攻略したプレイヤーがこの譜面を見た時にどう受け取るのか、終始そんな話をしていた記憶があります。
ゲキチュウマイでは前例と呼べるものは「PANDORA PARADOXXX」という楽曲がありましたが、あのイベントの終着点に我々がプレイヤーとして何を感じ、そしてユーザーの反応はどうだったか、という部分を軸にしながら、時間をかけて各々納得いくバランスに整えたつもりです。
それでもどうしても多くの人に満足感ある難易度で楽しんでもらいたいという思いから、EXPERT譜面を14+でご用意させて頂いております。
ADVANCEDもほぼEXPERTレベルの難易度、BASICもほぼADVANCED、といったように、1個ずつ難易度がズレているような感じで捉えて頂ければと思っています。
難しすぎてできねーよ!と思う方がほとんどだと思います。
それでもこの楽曲が、「音楽ゲームとしてのオンゲキ」の終着点であってほしい、そしていつまでもプレイヤーの皆様の目標として在り続けて欲しいのです。
少し長い目で、自分のペースで、攻略していく楽しさを感じて頂けたなら、僕らもそれ以上の喜びはありません。
既に挑戦し攻略に臨んでいるトッププレイヤーの勇姿を見て、「自分もいつかあの高みへ…!」とがむしゃらに努力した人が次のヒーローになる、音楽ゲームの世界ではそういった出来事が過去何度もあったと思います。
そのきっかけとしてこの譜面が存在することが出来たのなら、それはとても素晴らしい事だと、強く感じています。
長々と書いてしまいましたが、語りきれない部分はまだまだたくさんあり、それらは全て譜面に込めました。
これからも、いつまでも、この楽曲を、そしてオンゲキというゲームを、愛して頂ければ幸いです。